【二葉山仏舎利は、故ネール首相の贈り物】 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

【二葉山仏舎利は、故ネール首相の贈り物】

一九九一(平成三)年に飛び込んだインドのラジブ・ガンジー元首相の暗殺は、平和を祈る世界の人々を震撼させた。母親であるインディラ・ガンジー元首相も暗殺されているが、この二代に渡る非業の死は、インド国民にとっても、世界にとっても、また広島にとっても不幸なことである。

 さて、ラブジ・ガンジー氏の祖父であるネール元首相に、広島が大変お世話になったことを知っているだろうか?

 風光明媚な二葉山の山頂に仏舎利塔、今では平和塔というのだそうだが、立派な白い塔がある。この仏舎利塔には、世界恒久平和を念願し、原爆の犠牲者の冥福を祈って、平和の聖人・釈迦尊の御真骨が奉祀されているが、その仏舎利の一粒は、一九九六(昭和四十一)年にネール元首相から贈られたものなのだ。この塔には、広島県民が平和の願いを込めた祈念石も数万個収納されている。

 ネール元首相は、広島を訪問されてもいる。一九五七(昭和三十二)年にガンジー夫人とともに来広され、原爆慰霊碑に参拝。この時、約三万人の市民が集まり、平和公園で開かれた大歓迎大会の席で「ヒロシマを学べ」と有名な言葉を残されたのである。

 ネール元首相からいただいた尊い仏舎利の一粒を、これからも国際平和文化都市として護っていきたいものだ。