牛田ニュースたいまつ (平成22年2月号) | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

牛田ニュースたいまつ (平成22年2月号)

 ▼「災害に強いまちづくり」を推進する目的で二月二十八日、牛田小学校において「東区防災訓練・防災フェア」が牛田学区自主防災会協議会(会長 宗像正道)・東区役所・東消防署・東消防団(牛田分団を含む)の主催で開催された。これは安芸灘を震源とした地震(M7.2)が起こり、牛田学区で多数の家屋が倒壊、火災が発生 し、避難勧告が発令されたことを仮想した訓練で、二十一町内会(約三百人)が避難場所である牛田小学校体育館に集合した。

▼この訓練では、情報広報班、施設管理班、救援・救護班、食糧物資班の四班に分かれ、実戦さながらの訓練が行われ、グランドでは起震車による地震体験や初期消火訓練・救急応急手当・炊き出し品の配布など「防災フェア」も行われた。

▼当日はちょうど先日のチリ大地震の影響で日本全域に「津波注意報」が発令されたところで、訓練中、東消防署の三浦署長から「広島市の沿岸も警戒中ですので海岸には近づかないように」と緊急発表があった。チリ大地震の現実に、参加者も一瞬、緊張した面持ちであった。

▼先月のカリブ海で発生したハイチ地震(M7.0)では約二十三万人という自然災害では最悪の死者が出たが、チリ大地震では大規模な地震(M8.8)にもかかわらず、世界有数の地震国として積み重ねてきた災害対策が効果を発揮し、死者約八百人、倒壊していない建物さえあったそうだ。自然災害は避ける事はできないが「備えあれば憂いなし」「天災は忘れた頃にやってくる」まさにこの訓練は今後の牛田町民の安全安心なまちづくりに役立つことだろう。