新春を迎えて | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

新春を迎えて

2009年1月号の牛田ニュース333号より

碓井法明主幹あいさつ記事抜粋



世界同時不況の克服は

 ① 正しい科学的な「本物」指向

 ② 世界各地に技術イノベーションのオバマを

 ③ バランスシート不況時は財政出動

寒い日が続きますが、読者の皆さんにはお元気で新春を迎えられたこととお喜び申し上げます。



「本物」のみが通用する世界

 今年は丑年で、ゆったりとした年だと思っていたら、一昨年の一文字漢字の「偽」と昨年の「変」を足した感じの「大変」な年になりそうだ。

 さて、世界的金融危機で世界同時不況の荒波はおさまりそうもない。アメリカ発サブプライムローンで始まったこの投機・マネーゲームは、世界各地での実体経済にも大きな影響を与えている。日本がこれまで経験したことのない「百年に一度の大恐慌」になるのではないかといわれている。元凶はサブプライムローンの「偽の証券化」にある。新自由主義の崩壊だ。そこで、今の世界金融危機、同時不況を克服する最も大切なことは、人をだまさない正しい科学的な「本物」のみが通用する世界を作ることだ。株や行政・政治・経済の中で「本物のみが通用する」人間の原点に返える

ことだ。



世界各地に本物のオバマを

 

本物といえば、第四十四代アメリカ大統領のオバマ氏が、 Challenge to Change.Yes, We Can.を訴えて当選し、大統領就任式では、New Responsibility.(新たな責任)を説き、六十八%というケネディ氏に次ぐ支持率を得た。これこそアメリカを技術イノベーションでチェンジしようとする百年に一度の人物だと思う。このようなオバマ氏を世界各地で育てることだ。正しいことは正しいと主張する政治・経済の中で「本物の世界」を拡大することが『世直し』に通じる。



本物の財政出動を



三つ目として、これはリチャード・クー氏が言っていることだが、バランスシート(貸借対照表)不況の時には過去日本が一九九〇年代に経験したバブル不況の時代の政府が大幅な財政出動をしなかった為、十年の無駄な空白時間を過ごしたと言われているが、今の世界同時不況、バランスシート不況では早急な政府の財政出動がいる。新大統領は約100兆円の財政出動と五百万人の雇用創出を促す「グリーン・ニューディール政策」を訴えており、実行するだろう。今すでにブッシュ前大統領の犯した過ちが矢継ぎ早にチェンジしている。

 日本も広島も大幅な財政出動を早期にやる必要がある。但し、これは「さらなる強力な行財政改革」と「さらなる議会改革」が条件である。



広島の第五次総合計画は大切



さて、広島のことだが、今広島市の明るいニュースとしては、この四月にオープンする「新球場」の建設だ。この新球場、先日見学する機会があったが、明るく、観客席もゆったりとした姿が新幹線からまる見えの球場だ。アクセスに少々問題があり、ぺデストリアンデッキ(広島駅からの動く歩道)の完成が必要だ。しかし、南口のBブロック・Cブロック・二葉の里の開発や広大本部跡地の「知の拠点」のゆきづまりなど、広島市や市議会の今後のスピーディーな対応が重要だ。その広島市の今後の都市づくりで大切な第五次総合計画が広島市や議会でこれから議論されるが、今問題と

なっている「道州制や州都論」が岡山や他の政令市に比較して低調なのが気になるところだ。

今後二十一世紀の主流となる地方分権や道州制議論が世界平和論に比べてほとんどされていないところに問題がある。



東区・牛田の開発は

自然のもてなしと教育と福祉

 

さて、東区では矢賀・尾長地区のシェラトンホテル建設など広島新幹線口を中心とした開発は順調にみえる。バスターミナルなどの第二の交通拠点となる二葉の里再開発構想の実現や歴史の散歩道の充実、戸坂・中山・温品・馬木・福田地区など自然環境や川を生かしたベットタウンづくり、農林業を中心とした自然農法の充実などが大

切だ。特に牛田地区は二つの大学を生かした教育の充実、多くの福祉施設を生かした介護の充実など教育・福祉などを中心としたまちづくりが大切である。