【「私道」を「市道」にする大切さ】 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

【「私道」を「市道」にする大切さ】

牛田地区を歩いてみると、ガタガタで未舗装の道や穴だらけの歩行に困難な道に行き当たる。往々にしてこうした道は私道である。

 道路は、市道、里道、農道、私道等に分類され、私道以外の維持責任者は市である。一九八五年現在、広島市道だけでも約二千七百四十八キロメートルを維持管理している。しかし、私道は、ほとんど維持管理されていないのが現状である。仮に、穴等が原因で歩行者や車に損害があった場合には、その道の管理者が責任をとることになる。

 私道の整備の場合、一部補助制度はあるとはいえ、大半を地主が負担しなければならない。では、私有道路部分を市に寄付して、私道を市道にしてはどうかと考えるも、この寄付がなかなか困難な問題となる。

 例えば牛田新町の団地のように、私有道路の土地所有者が百十数人となると、一軒でも土地所有者の同意がなければ市への寄付行為は成立しない。

 また、寄付しようと思っても、公図が混乱している場合は市が受け取れなくなる。ひどい場合には、自分の土地が道路部分になっていたり、公図上、隣の土地に自分の家が建っていたりすることもある。牛田地区も、これまで色いろと近代化されてきたが、土地の整備に関してはこれからと言ってよい。

 一九八九(平成元)年には、新時代のスタートにあたり、以下のように牛田のハード整備を考えている。

 牛田の街づくりだが、誰かがしてくれるだろうと思ったら間違いだ。自分たちの住む町として自分たちで考え、汗を流しながら住みよい明るい街づくりを考える必要がある。

 ここで牛田東一丁目の公図混乱の解決と私道を買い取り市道へ移管し、下水道整備を町民自らの力で解決した事例を牛田ニュース二八四号から見てみよう。