世紀末現象に陥らない「平成維新」が必要な大改革の時代 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

世紀末現象に陥らない「平成維新」が必要な大改革の時代

 今世紀もあと数年になったが、まさに世の中は世紀末のように思われる現象がある。百年か二百年に一度起こる大変革の時代なのか。

 まず第一に景気不安がある。明日の家族の生活が保障されるかどうかという不安だ。失業率も高く、明日のパンがなくて誰が安心しておれるのか。第二に政治・行政不安がある。現小渕内閣の国民の支持率は、歴代内閣では最悪。そして第三は老後の不安。社会保険制度や福祉・医療に対する不安は、国民アンケートにも見られる通り。介護保険制度が2000年には開始されるが、「保険あって介護なし」といわれるような問題点がいっぱいある。また、第四に金融不安がある。国民のお金を信用第一といわれる銀行に預けても、大手銀行が倒産する時代。利率も最悪なので全部タンス預金になり、ますます景気が悪くなる。この悪循環が不況の元凶だ。

 今から百年前の十九世紀末は、明治維新を行った初代内閣総理大臣の伊藤博文が第三次内閣を組閣した。当時、今と同じような余情の時、伊藤博文は「国は貧しさによって滅びるのではない。イメージ・元気さを喪失して自滅するので、国際的な危機の中、国民の元気こそが必要である。」と説いて国を救ったといわれる。まさに今の世紀末に彼のいう「元気さ」そして明治維新にかわる「平成維新」が必要なのだ。即ち国の政治形態、行政、経済、福祉、教育等あらゆる組織にある制度疲労を、大改革によって変える時代に来ているのだ。