【牛田商店街の活性化めざし、ほおずき祭り誕生】 | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

【牛田商店街の活性化めざし、ほおずき祭り誕生】

先述でも紹介した牛田の夏の風物詩「ほおずき祭り」。実はその誕生には、牛田商店街組織化研究会の商店街活性化策への思いと努力が秘められていたのである。経緯の一部を「たいまつ」から見てみよう。

広島県中小企業団体中央会の主催により、牛田商店街第二回組織化研究会が、一九九二(平成四)年に開催された。牛田商店街の各会長も加わって、牛田商店街の今後の在り方について熱心に討議がなされた。

 各委員から牛田商店街の現状分析が報告された。コンセプトの見えない商店街は統一性がなく、バラツキ感が目立つこと。アジア競技大会が開催されるビッグウエーブや東区スポーツセンター、新交通システム・アストラムラインの牛田公園駅周辺に新たな商業集積が出現しつつあること等。こうした外部環境や経済資源をしっかりつかみ、商店街の発展を考える必要性が示唆された。

 その他、商店街の活性化のために様々な意見が出されたが、中でも地域住民と商店街が一体となった「ほおずき市」の開催が話題となった。

ほおずきはナス科の植物で、熟れると鮮やかな赤い実がなる。また、海にすむ巻貝類の卵の袋もほおずきと言うが、ともに幼少の頃、口に入れて鳴らして遊んだものだ。

 東京の浅草ではホオズキ市が開催されて賑わっていると聞くが、植物のほおずき(山ほおずき)と巻貝のほおずき(海ほおずき)を合わせた「山・海ほおずき市」の開催も面白い

 牛田商店街第二回組織化研究会で「ほおずき市」開催の提案が出されて二年後、一九九四(平成六)年七月に、それは「第一回牛田ほおずき祭り」として形となった。その時の様子を「たいまつ」からひもとこう。

 牛田町民待望の「第一回牛田ほおずき祭り」が、アジア競技大会のプレイベントとして、七月二十三日・二十四日の両日、歩行者天国とした牛田大橋通りにて、牛田商店街新興組合主催で開催された。二十三日の賑わいは主催者発表で約三万人、これまでの牛田の祭りとしては最高の人出となった。このほおずき祭りの成功は、ひとえに新興組合の役員、会員、また歴代の商店会役員の皆さんの努力と、県・市・牛田社協および住民の協力の賜物であろう。

 それにしても、牛田商店街の若手役員と牛田の若者の活躍が目立ったイベントであった。牛田の将来世代の活躍を心からうれしく思う。第二回の牛田ほおずき祭りも大いに彼らに期待したい。

 また、ロンドン在住の現代美術作家・志水さんのほおずきアート展示やほおずきとばし、ほおずきゆかたクィーンコンテスト、各種団体・各町あげての夜店、牛田婦人会の踊り等、主催者の心づくしのイベントとその努力に対して、大きな拍手を送りたい。