平成21年度第1回広島市議会定例会を終えて | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

平成21年度第1回広島市議会定例会を終えて

3月26日(木)の広島市議会本会議で議決が行われ、閉会しました。

広島市議会本会議において1兆1千4百億円の新年度全会計当初予算案のうち、広島市民球場跡地利用計画に関する計画関連予算の一部を削除する修正案を賛成多数で可決しました。また、地球温暖化対策推進条例案は施行時期を来年4月とし、環境性能評価の表示義務化を削除修正し可決しました。

そして、市役所本庁舎の駐車場有料化条例案と職員の時短条例案については否決された。
これは新聞の記事のように「市長と議会の対立再び」ではなく、現在の広島市の情勢を市民本位に正しく反映した結果と真剣に受けとめるべきだと思います。

また、広島市民球場の跡地利用について、市長は「計画は4年をかけ議論し、過程も公開するなど手順を踏んだ」と主張しているが、当初から周辺の地元商店街では市民球場に匹敵するようなにぎわいを保つことができる集客施設の整備を要望され続けていた。当該地の多くは総合公園(都市公園)の一部を構成しており、一般市街地のようにどんどん高層ビルを建てればよいと言うわけにはいかない。しかし、選定されている案は、折り鶴展示施設(折り鶴ホール=祈る平和)に軸足を置いた第二平和公園と化している。現平和公園を2つつくる意味はなく、最低限創る平和の公園に展開してこそ一体的な空間構成の意義は世界へ向けて広がりを持つことができると思います。

それに商工会議所の移転を伴う一連の再開発事業は不可欠であり、こうした周辺の枠を考慮した賑わい施設を再度検討する意義は大きいと言えます。現在の案に不満が多いのは逆に現球場に対する多くの市民の期待感もそれだけ大きいということだといえるのです。  

また、議員の質疑に対して市長は素直に、まじめに答弁すべきであり、特に競輪問題は、以前指摘されたことの改善がなされておらず、「悪ければ告訴せよ」という考え方は問題があります。健全で楽しくなるよう競輪問題を議論しているのに、質問者にも投書があるなどと質問をはぐらかす発言は市長の採るべき態度ではなく、反省してもらいたい。 中区では市職員の逮捕者が出て綱紀粛正が市民より問われているではないか。21年度の予算特別委員会においては議案がこれまでになく否決されたのは市長をはじめ、市長部局の真の「市民の、市民による、市民のための政治」にかけているからではないかと思われます。

特にこの度の100年に一度といわれる世界同時不況に対して、国や市のバランスシート不況に特別な財政出動は止むを得ないと思いますが、広島市にしても約1兆7千億円の借金があり、これからの財政運営に特に「超行財政改革」など、本気でどしどし改革せねば日本や広島市をひっくり返すような「大不況」、「大失業」、「大増税」の時代がやってくることになることを行政も議会も知っておかねばと思っています。
岡山市もこの度政令指定都市になりました。中国地域に広島市と岡山市の2都市が政令市になったのです。
広島市もぼやぼやしていると、州都どころでなく、都市間競争に敗れて沈没してしまいます。


追伸 NPO法人州都広島を実現する会では5月9日(土)14:00から元三重県知事の北川正恭先生をお迎えして広島国際会議場で講演会を開催します。多くの方に参加いただきますようご案内申し上げます。尚、詳細は後日連絡させていただきます。