広島市の経済環境関係で今考えていること(但し変更があり得ます) | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

広島市の経済環境関係で今考えていること(但し変更があり得ます)

発言通告


1.基本計画の内容が今回の経済環境予算にどのように活かされているかについて


2.公共投資と製造業等の海外移転の拡大について



広島における景気や暮し向きは如何でしょうか。今後の広島経済の将来ビジョンとは何か。第5次基本計画の内容が今回の経済環境予算にどのように生かされているか。今回は、明日の広島経済の発展を図るために、世界の動向を踏まえながら、我が国、その中で広島市は何を重点施策として掲げるべきかを考えたいと思います。
(1)サブプライム以降の2年間、世界同時不況の中で日本経済の弱体が露呈され、その中でも更に地方の疲弊があり、そして地元経済への打撃が大きかった。この間のマクロ経済の動向について、まずお尋ねしたい。




(2)続いて、地元広島経済においてこの間2年間で、いったい何が発生したのか、主な問題発生状況について、幾つかの主な動きについてお尋ねしたい。



(3)厳しい状況に直面する地方経済で広島市の地域別鉱工業生産指数はどのようになっているか。広島経済は、政令市の中でどのような現状にあるのか。停滞の背景には地方の人口減少や若者の流出があり、他の政令市等と比較してよくないとすれば、それはどこに問題があるのかお尋ねしたい。

(4)加えて近年の問題として、公共事業の減少と製造業等の海外移転の拡大がいわれているが、広島市の場合はどのように推移しているのか、お尋ねしたい。




(5)今年の予算は平成22年~32年迄の10年間の、第5次基本計画の初年度であり、それがどのように経済局関係予算に反映されているのかを聞く。また市民1人あたりの商工費、及びその効果についてお尋ねしたい。




(6)広島経済の将来ビジョンとは何か。第5次総合計画、市長説明要旨、それから平成22年度予算書に、広島経済が何処に向かうのかがどうもよく見えない。事業内容が多数並び、何でもありと言う印象しか残らない。広島市は、どの分野で地域経済を牽引しようと考えているのか。どこに選択と集中を目指しているのかをお尋ねしたい。




(7)具体的にお尋ねする。広島市経済の発展はこれまでマツダを中心とする自動車産業は広島経済のG.D.Pの7割弱を占めており、これからの21世紀の広島経済の中心は自動車産業を中心に発展するのか。ロボット産業や航空産業等もあるがどうなのか。




(8)続いて自動者産業以外に、広島の地域特性や地域資源等を生かした産業の振興対策はあるのか、無いのか。





(9)先の自動車産業にも関係のある問題ですが、「環境ビジネス」について、今や世界経済のおける重要な位置を占めるようになったと認識している。しかし、市の説明資料からは、そのような視点が欠けているのではないか。グリーン資本主義の時代に環境こそ新たな雇用創出の原動力とも言われている時代に、まず、環境と経済の関係をどのように捉えているのか。




(10)先の環境ビジネスにも関わるものとして、未来エネルギーに関する研究開発の促進事業の460万円の予算の内容は何なのかをお尋ねします。




(11)まず、環境関連で注目したいのは水素の活用。市長は、2003年の7月ブログ「春風夏雨」において、「水素エコノミー」と題して、2回の連載記事が掲載され、先見の目があった。しかし、その後の研究活動の成果がよく見えず、現在どのような段階にあるのか。




(12)予算書には「未来エネルギーの研究開発」に324万円や「普及啓発」に509万円を盛込んでいるが、何に使い、どのような成果が期待できるのか。




(13)水素エネルギーに関しては、優れた地理的条件にありながら、他地域に較べ、大きく遅れをとっている。例えば、福岡水素エネルギー戦略会議はそのHPを見ただけで違いがわかる。昨年の4月には「福岡水素タウン」は、水素エネルギー分野で、我が国初の「省エネ百選」の選定を受けている。予算の適否を含めて、遅れている理由をお尋ねしたい。




(14)マツダのロータリーエンジンは水素とのマッチングに優れると言われている。瀬戸内工業地帯などの地域条件と車種の好条件を備えながら、何故「水素ハイウエー」が実現しないのか。国の制度待ちとも聞くが、いったいどうなっているのか。次の観点からお尋ねしたい。
・地域条件及びマツダのロータリーエンジンの特徴は何か
・解決すべき課題は何か、水素スタンドが何故できないのか
・広島県と広島市で公用車としてリース車両を導入しているが、その利用状況はどうなっているのか
・マツダの水素自動車の今後の展開はどうなっているのか
・低公害運送車両の導入推進費を512万円組んでいるが、その内容は何か




(15)次に環境関連として、自動車産業のカーエレクトロニクスについてお尋ねする。昨今トヨタのプリウスのブレーキとアクセルの不具合が指摘され、米国で非難を浴びている。問題は搭載された電子プログラムにあると言われるように、今やエコカー(ハイブリット車や電気自動車)が世界市場を席巻し、既に「走るエレクトロニクス(=カーエレ)」の時代へと突入している。予算書には、「カーエレ研究」に574万円を盛込んでいるが、この分野でも、他の先行地域に較べ、遅れをとっている。現在どのような状況にあるのか。




(16)3つ目の環境関連として、次に自然エネルギーの活用についてお尋ねする。自然エネルギーで、もっとも効率の良いのは風力、次に太陽光とされている。この分野での世界の趨勢、我が国の立ち位置、広島市の情況についてお尋ねしたい。




(17)中国地方での自然エネルギーの活用は、島根県が自治体の風力発電では日本一の規模を誇り、太陽光では福山市でメガソーラーが2年後の開業を目指している。予算書には「グリーン電力事業」に202万円ほか、「太陽光発電システム」の設置助成を組んでいるが、この程度では並の域を出ない。気象条件の利点を考えれば、もっと攻めの対応が出来ないのかお尋ねしたい。


(18)新産業の育成に注力しているようだが、次の3点についてお尋ねしたい。
・産業支援サービス業集積拠点形成事業の782万円は、広島県と共同で集積拠点の運営を支援していると聞くが、実施主体の広島ソフトウェアセンターの現状と将来像についてお尋ねする。
・新産業の育成、新産業の創出で、新技術研究開発資金融資、預託貸付5億3759万円の主な内容は何か。
・新産業の育成や新事業の創出で広島市工業技術センターの役割は何か。現状はどのようになっているか。




(19)ビジネスフェア中四国の開催は年々盛大になっており、広島市中小企業会館の総合展示館では手狭だと聞いている。今年度メッセコンベンション等交流施設用地先行取得資金の貸付をするようだが、今後のメッセコンベンションの将来像はどうなっているのか。第5次基本計画や大都市制度ではどのように考えているのか。




(20)その他の経済振興策として、(今回は時間の都合で詳細な質問を割愛するが、)この地域の特性あるいは強みを考えたとき、高齢化ビジネス、農林漁業(食料)、観光ビジネスが考えられる。これらへの積極的な施策はどのように考えているのか。




(21)地域経済の問題は、それだけを取り上げて完結できるような問題ではない。広島の場合は、若者の流出問題、広域アクセス、VI戦略、国際物流といった問題を抱えており、広島市の中枢性を如何に高めるか。あるいは広域的な解決の枠組みをどうつくりだすのか。経済問題の最後に、これらの問題点への対応策を伺いたい。




(22)環境政策全般のあり方をお尋ねする。環境局の予算を見ると、数々の事業が組まれているが、事業のメリハリが見えない。例えば、ゼロエミッションの推進のように、政令市での「ゴミの減量NO1」といった成果がほしい。環境予算の成果としての環境評価、例えばCO2削減率等のベンチマークが必要ではないのか。




(23)最後に、環境条例の施行についてお尋ねする。各種の義務条項ばかりが目立つが、ペナルティーは見当たらない。また評価・公表がなされるようだが、それ以上の特典がない。条例の実効性はどうなのか。また、その効果をどう予測しているのか。これからの環境政策には、何がしかのインセンティブの付与が必要ではないのか。