2つの講演会を終えて | 碓井法明オフィシャルブログ「本物をやろう!!」Powered by Ameba

2つの講演会を終えて

広島で2つの文化講演があった。

1つは広島の明日を面白くという道州制シンポジウムともう一つは山中教授を迎えて万能細胞の市民公開講座だ。

第3回道州制シンポジウムはNPO法人州都広島を実現する会の主催で、内閣官房道州制ビジョン懇談会の江口克彦座長を講師に迎え、地域主権型道州制の話だった。



人・物・情報の全てが東京一極に集まる中央集権は、いまや制度疲労を起こしており、①脱官僚②脱中央集権③地域主権型の道州制の導入が求められている。



全国を十二州に分け、中国や四国州として自主立法権をもち、世界と競争できる擬似国家となり、中央と地域が対等な関係のもとに、地域が元気にならないと日本は活性化しない。従って広島も中国地方の州都になるべきだというお話だった。



もう一つの広島ライオンズクラブ主催、県・市医師会の共催での市民講座は世界で初めて人の皮膚から人口多能性幹細胞(iPS細胞)の作成に成功した京都大学の山中伸弥教授を迎えフェニックスホールや地下ホールなどに約2千人の観客がつめかけた。山中教授は「iPS細胞がつくる新しい医学」と題し、大きなスクリーンを使って大変わかりやすく解説された。



iPS細胞とは何か、iPS細胞の可能性、人口多能性幹細胞は一年で出来た、など再生医療の課題や開発の裏話などもあり大変好評だった。



この2つの文化講演は大成功であり、江口克彦氏のいわれる地域主権型道州制の導入も、山中教授のiPS細胞の作成もそれを理解し、しっかり支える市民や国民の心からの賛同が大切である。