都市伝説の様に、長年語られているナイロンとフロロカーボンのどちらが強いか論争。
私の感想は、「どうでもいい」感じですね。
本人が良ければ、それが最高のラインと思っています。
そもそも、全く性質の違うラインなので、両方を比べてどちらが優れているか等を語るのは、非常にナンセンスだと思います。
それよりも、この論争によく出てくる、「対摩耗性」についてです。
村田氏が、ガイドにラインを通して、ゴシゴシやってラインの対摩耗性の実験をやっている動画が有ります。
私も潮来釣具で実際に見たし、現場でやらされたのであれは事実です。
あれを見ると、ナイロンラインの方が、対摩耗性が有るから強いって成りますよね。
でも実際の釣り場で、ナイロンとフロロカーボンを使っていると、あらゆる擦れに対して、フロロカーボンラインの方が圧倒的に強いと感じるし、実際に間違っていません。
何故でしょう?
ここで落とし穴があるんです。
日本語の落とし穴があるんです。
対摩耗性とは読んで字の通り、摩耗に対しての耐久力ですね。
実際の釣り場で、魚を掛けてコンクリート等に擦れたとき、一点が常に擦れませんか?
これは、対摩耗性とは違い、対擦過性が必要なんです。
試しに、コンクリート等にラインを横方向に同じ位置が擦れる様に動かせば解ります。
ナイロンラインは、フロロカーボンラインの半分ぐらいの往復運動で切れます。
これが、実釣でフロロカーボンラインが強い秘密です。