堅苦しいの抜きにして、僕が好きな本、トップテンには軽く入る小説。
ポケットモンスター、テレビアニメシリーズの構成作家首藤剛志氏の書くノベライズ。
１巻がTVアニメポケモンの初めから、トキワの森を抜けるまで。
２巻がニビシティから、クチバシティを出るまで。
挿絵、イラストを描くのは全て、キャラクターデザインをつとめた一石小百合氏という豪華っぷり。
内容は、ノベライズだから当たり前と言ってしまえば当たり前なんだけど、
アニメを見ただけでは知り得ない心理描写とかが、もうたまらんわけです。
描写の仕方が、何より僕に合ってるのか、情景や言動がすごくすんなり受け入れられる。
想像できると言うよりは、浮かび上がっていく、動きが流れていく。
それはアニメを見たという土台があるからだろう・・・・ごもっともな意見です。
でも、見た事あるのは、当時、それも、一度だけ。
それだけで片付けられることとは、思えないんだなあ。
自分の記憶力が良いのを自慢ですかそうですか・・・・じゃなくてですよ。
まあ、１話とかについては最近観たから、そのこととは繋がりなくだけどね。
具体的に一つ言っちゃうと、ロケット団の口上。
登場する度に言う、いまや伝説ともなったあの口上。
アニメだと、インパルスの合体シーンだとかみたいに、バンクに近いので、大した問題ではない。
だけど、小説になるとそんなのは鬱陶しいもので、ページの無駄、作者の怠慢になりがち。
でも、それが面白くなっている。
寧ろ、アニメ版より面白くなっちゃってるかもしれない、そういうぐらい。
またか・・・・って？
しかし、それだけではないのである。
アニメのポケモンを考えるなら、これを知らずしてとそんなのがある。
それは、話のあいだ間に入る、ふろくと称された、
（お急ぎの方は○章にお進みください。……ただし、ここには、今まで誰も知らなくて、これから役立つかもしれない情報が書かれているかもしれません）
といかにもな具合の、それはそれは興味深い部分があるのです。
ＴＶアニメポケモンの、裏設定とでも言うべきか。
はたまた、アニメのシリーズ構成であらせられる、首藤剛志氏の構想とでも言うべきか。
そのふろくの終わり方は、非常にあいまいなもので、誤魔化されてはいますがね。
非常に考えさせられる内容なのです、あくまでポケモンなのに。
まあ何を言いたいかって だ ・ い ・ す ・ き ♥
そういうことです、そうハッキリ言い切ってしまえる。
言っておきますが、僕はそんなに開き直れる人間じゃありません。
アニメ、ゲームの小説だなんてと、思う方もおられるでしょう。
こんなブログに来てるんじゃいないか。そう。まあいい。
とにかう、そこいらのノベライズとは違うのだ。
ポケモンが好きなら、読んで損はしない。
ポケモンをやったことがあったり、昔ハマッたとか、子供っぽいからとか、年齢を理由にしてる人とか、
そういう人にも読んでもらったらと、思う。
ただ、２点問題が。
この小説、どう見ても全２巻しかありません。
２巻の終わりには、ＶＯＬ．３に続くと書かれていますが、ありません。
２巻初版1999年11月1日時点では、続きがあったのでしょうか。
さっぱりです。
ミレニアムショック？
ストーリーの続きが気になる方は、アニメを見れば何とかなりますが、首藤氏の書くポケ小説は読めません。
まず大問題の１点。
次にですが、この小説一応は子供向けな感じですが、内容は結構リアルなのです。
前出したような感じ方ができる以上、その辺の所の意味でも勿論リアルなのですが、そうではなくて。
ちょっと分別のつくようになってると、場合によってはかなり鬱になります。
でもま、平気なら平気なので、そんな気にする事も無いかな。
親との仲で、変わってくるかも・・・・。
ポケモンのアニメ自体も、かなりの面白さがある。
子供向けと侮るなかれ、幼児向けやキモヲタ向けなどとは違うのだ。
いま放送中のは、正直オススメする気は毛頭ないし、ほとんど観てもいないので間違えないように。
アドバンスジェネレーションとか、余分なものが付いていない奴で。
ＡＧで、首藤氏はほとんど完全にポケモンから離れたと言っていい状態に、なってしまいましたし・・・。
最近眠いまま文章作ってるから、後から読み返す勇気が無い。
あなたが堂々と好きといえる実用品以外の物、教えてください。