今の時代だから特権のゲーム?【グランドセフトオートIVの事情】

 

 今回は「グランドセフトオートIV」についての今の時代だったら特権であり事情を抱えている箇所をご紹介します。

 

  唯一プレイできるのはPC版ぐらいとなった

グランドセフトオートIVといえば、2008年に「PlayStation3,Xbox360」と家庭用ゲーム機用でリリースされてから、翌年2009年には「PC=Windows版」として現在もリリースされている。

 後になって追加シナリオを搭載されたバージョンが登場した事で、PS3版とかプレイしていた方だと「なんだコレ?」と思った方も多い。 一方で現在リリースされている

Windows版(Steam)では、追加シナリオ付属である中で2,200円ぐらいと低価格で発売されている(セール期間だと600円~700円ぐらいになる事も)。

 ところがこの4作目で実はある問題を抱えている名作となっていたりします。

 

移植版はリリースされていなかった

これは家庭用ゲーム機だと唯一プレイできるのが「PlayStation3、Xbox360」版のみであり、後のPlayStation4,5版は移植されずのままとなった。

 つまり現在この4作目をプレイする方法が上記の2つのハードとソフトを持っている事あるいはPC版でしか遊べなくなっていることです。

コントローラーは普通に対応しており、旧作のオリジナル版みたいにネットからダウンロードする必要はなかったが、まさかの4作目はPC版に限定されているようなものとなっているため、今だとGTAファンだったマニアックな作品となった。

 

  個人分析:移植されなかった原因は?

このグランドセフトオートIVがその後移植されなかった理由としてまず1つ目が、

 

 ①:GTAシリーズで最も作りこまれた作品だから

これが第1の理由であり、プレイしたらわかるように「本当に細かく再現されている」といえるところであり、特に「物理演算」を使ったシュミュレーターレベルのものが採用されており、最も分かりやすいのが「車の運転」だったりする。

これ実際に自動車に乗ったらわかるが、本当にリアルな動きでありアクセルとブレーキ関係では5作目と比べて扱いにくいのだが、これが本来の車の動きだとして根強いファンもここを突かれていると言われています。 

 そういったシステム状況で「ストリートレース」も開催されている事から、レースをしていくとわかるが本当に作りこまれている。

 他にも人の動きから倒れ方などもリアルに作りこまれており、中でもミッションの関係から建物内部までも詳細に作られているところもいくつか確認できており、当時グランドセフトオートファンだったら最も驚いたのが、アジトの中までしっかりと作りこまれていたところだったりする。

他にも当時らしくネットカフェとかがあり、パソコンを通じてWebニュースでは主人公が実際に起こした事件についても記事で報じられているなど現実味の強さもあったりする部分も描かれていた。

 見た目からもここまで作りこまれているだけではなく、それらもプログラム関係での演算などによる物理計算などからも加わる中で、当時のPlayStation3,Xbox360のハードウェア性能を活用されていたものも多かったことから、その後登場するゲーム機への移植が最も困難になったとされている。

 PC版もリリースされているが、これも実はこの後の箇所を含めての事情がある。

 

 ②:追加シナリオから価格の事情

このグランドセフトオートIVを現在で移植するとなれば、「本編シナリオ+拡張DLCシナリオ」も含めないといけない。

 しかし問題なのが「販売価格」であり、先ほどPC版だと2,200円ぐらいで売られているのも古いタイトルだからの価格であり、これが今のゲーム機に移植して販売するとなれば「安い価格で売らないといけない」状態となる。

 これは今の最新作である「グランドセフトオートV」の価格を見たらわかるが、新品で「3,980円~4,950円」ぐらい値段で取引されている。

グランドセフトオートVは2013年に「PlayStation3」から発売されたが、3年前の2010年には追加シナリオである「グランド・セフト・オート・エピソード・フロム・リバティーシティ」が発売された事で、これ当時凄い混乱が起きていた例でもあった。

 現にグランドセフトオートIVに加えて追加シナリオ2本のみとした作品から、これが売り上げが5作目と比べて低かった事から自然的にPlayStation4でも4作目移植はさらに困難となったことは確かだろう。

 さらに前に発売された「グランドセフトオート トリロジー版」は、新たにグラフィック差し替えのHD版としてPC版でも「7,700円」でありセール期間狙えば3,000円ぐらいで買えるのだが、こちらは3作品セットでしかもUnrelEngineで制作するなどコストを削減してリニューアルされている事から実現できたが、正直これも3作品セットの価格にしても7千円代にするのも難しかったと思われる。

 仮にもUnrealEngineじゃないとなればもっと価格を高めないといけないため実現はまさに困難だった。 UnrealEngineで作るのとプログラミングでエンジンから作られているのとはコスト関係も違う事情もある。

 当然ながら現在だと「グランドセフトオートVは安い価格」となっている事や「4作目の作り具合の関係から移植にコストがかかる関係」も含めて移植困難な作品となってしまい現在も4作目が移植版なしの原因もここである。

 5作目が売り上げが好評である一方で、この5作目発売以降には「ロックスターゲームス」の従業員長時間労働問題が発生した事で2016年にはプロデューサーをはじめ多くのスタッフも去ったことから続編制作も絶望的となってしまい、シリーズのつなぎとして5作目は、PlayStation4,5と移植されていたが、これもまた続編を出すまでも時間を費やす原因ともなった。

 

最終的な4作目のまとめ

シナリオ内容からも含めて今の時代だと少し過激要素が高いものであるが、実際に移植できないという事情も開発関係の内容から移植する上でのコストが最もな理由であり、過去に作りこまれ過ぎたあるいはそのゲームはそのゲーム機用を前提で見て作っていた作品も移植されていない例も少なくはない。

 そのためこの作品もGTAファンだったら絶対に1度はプレイしている作品であり、名作であるが残念ながら移植が困難な名作となってしまった事は確かだろう。

2013年に5作目が発売されるが、実はその後のGTAの続編制作も大きく左右することになったりしている。

 

  なぜ4作目は根強いファンが今なおプレイしているのか?

ここでグランドセフトオートIVをPC版だったら今でもプレイできるのはなぜか?といえば、コアユーザーが主に楽しめる要素となっている。

 

 ①:ハードディスク事情

このゲーム1本が本編+追加シナリオを合わせて「25GB」ぐらいしか容量を取らないゲームとなっている。 これは2010年代前半期までに発売されたゲームと同じ要領ですが、グラフィックの関係からもトリロジー版が売られてからも「まだリアルなGTAを低用量でプレイできる唯一の作品」としても挙げられます。

 

 ②:ストーリーや描き方の違い

この4作目はリバティーシティーを舞台としているため、2001年発売された3作目あるいは2006年発売された「リバティーシティーストーリーズ」以来となる方も多い。

 グラフィックからも含めてリニューアルされたリバティーシティーも非常にリアルな設定が多く、中でもストーリーや世界観の描き方は「映画、犯罪ドラマ」を主にテーマとしている。

 この作品については賛否があるが、どちらかと好んでいる方は間違いなく「旧作のGTAファン」だという証拠であり、3作目からバイスシティ、サンアンドレアスなど他のスピンオフ作品を順にやっていた方からすれば「これこそまさにGTAだろ!」とおいう世界となっている。

 そのため5作目ではあめり描かれていなかったが、ミッションは主に暗殺となっていたりしており、イベントシーンなどの描き方も含めて映画、犯罪系のドラマを重視に扱われている。

ここだけでも違う:丸々とこれがテーマ

この4作目と後の5作目で違うところが、4作目は特にステージ内がこれまでより広いことで当然移動に車を利用するのだが、これまでのGTAシリーズの中でも最も他人の車を盗むところが多い」ことが特徴だったりする。

 5作目は主人公3人は必ずマイカー1台を持っているため、乗り捨てていたとしても最終的に自宅に戻ってくる状態となっている。  今思えばGTAをこれまでマイカーで乗り回していたのもいずれも「他人から盗んだ車」となっている点を思い出させるメインテーマといえる。

 

 ③:やり込み度が高い作品だから

これは今でもやっている理由ですが、「実績コンプリート」でも難易度が極めて高い作品となっている。 トリロジー版を通じて検証したが、「GTAIII=1週間」、「GTAバイスシティ=1週間弱」、「GTAサンアンドレアス=2ヵ月~3ヶ月あたり」に対して、この4作目はおそらく1年通じても相当やり込まないとコンプできないと思われる。

 これはGTAシリーズでも初めて実績機能が入ったところもあるため、かなり作りこまれたゲームであることも含めて難関とされています。 

 GTA4本編でも分岐ルート関係やスルーしやすい部分もあるため、それらも実績に含まれることから「久々にプレイとなったら1からやり直しても面白さがある」など、本編だけでも2回~3回ぐらいやり直しても面白かったりする。

 ちなみに追加シナリオでの実績では「ミッション達成率:100%で全てクリアする」が最も難関とされており「グローバルでは1.0%」となっている事でかなりコアなユーザが求められていたりする。