こんぴら歌舞伎 その1 | うさ吉のきままダイアリー

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お芝居を観たり、おいしいものを食べたり、旅行したり、、、の感想を書き留めておく日記。そんなところ。

こんぴら歌舞伎 その1

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」のチケットをぎりぎりでなんとか確保して、8日第2部、9日第1部をみに行ってきました。
8日は西桟敷後方、9日は特別席Bというお席。桟敷の方は柱が邪魔になって上手が見づらいです。特別席Bは平場席の後ろで、一段高くなっていて目線がちょうど舞台と同じ高さでとても見やすかったです。ただどこの席も一枡5~12人(?)くらいで座るのだけど、チケットでは枡の指定だけで枡の中のどこに座るかは決まってないので、なるべく早く行って見やすい、座りやすい位置を確保したほうがよいかも。
では芝居の感想を見た順にちょこっと。

「金毘羅のだんまり」 だんまりって、歌舞伎座のような大きな舞台より、金丸座の舞台サイズの方があっているように思いました。歌舞伎座とかだとちょっとしらけるような気がいつも…。でもだんまりって内容があってないようなもので、お目当ての役者さんがいないとつまらない。今回は最後に平場の客席の頭上にあるブドウ棚から桜が舞い散る、というご趣向で楽しめました。でも桟敷には花びらが届かずちょっと残念。

「日向嶋景清」 吉さま(吉右衛門丈)書下ろしの新作。これが見たくて金丸座に駆けつけた次第です。
娘糸滝が手渡してくれたお金が、景清を助けるために糸滝が自ら廓に身を売って得たお金と知ったとき、獅子のように頭を振り振り嘆き悲しむのだけど、この時なにか、平家の呪縛から解けて普通の父として娘への愛情に開眼したように思いました。
“景清が実父八代目幸四郎に重なる、自分なりの追善供養をしたい”というようなことをどこかでお話されていたけど、そのとおり、思い入れたっぷりの大熱演でした。
でも白状しちゃうと、早起きの影響か前半はちょっと船をこきこきの状態でした。たぶんNHKで放送されるだろうからそれを見てしっかり復習します。

「釣女」 醜女の吉さま、初めて見ました。ほんとおかめのようなお顔。でもかわいらしかったです。途中、長男が産まれたばかりの染さんに「染ちゃんおめでとうっ」とさりげなく言ったりして、おちゃめな吉さまを垣間見ることができました。

長くなったので次に。