◇読解できるようにする1日5分間トレーニングの第四弾。

 

ー「設定」を確認しようー

 

◇前回は、「作者について話し合う」ことで次の読書意欲につながることを述べました。

読書が増えれば、お子さんの国語力は、みるみる育っていくこと間違いなしです。

 

◇今回は、「『設定』を確認しよう」です。

 物語文の「設定」とは何でしょうか。

 簡単に言うと、「時・場所・人」のことです。

 「時」は、いつの話かということです。

 「場所」は、どこの話かということです。

 「人」は、登場人物のことです。

 この3つを確認することは、物語文を正しく読み、理解するためには、欠かすことができません。

 

◇こんなふうに、5分間で確認するといいですね。

 

親「昨日読んだ『ねむいねむいねずみ』だけど、誰が出てくるか覚えてる?」

子「うん。ねずみが出てきた。」

親「そうだね。よく覚えていたねえ。」

子「あと、お母さんも出てきた。」

親「うんうん、なるほどね。」

子「おばけも出てきたよ。」

親「そうか。おばけも出てきたのね。」

 

 会話だけでも良いのですが、余裕があれば、紙やノート、ホワイトボードなどに書いてもいいですね。

 

◇出尽くしたら、こんなふうに問いかけます。

 

親「じゃあ、確かめてみようか。」

子「うん。」

親「『ねずみが たびを していたよ。』って書いてあるね。ねずみが出てきたね。さあ、おばけはどうかな?書いてあるかな?」

 

ーページをめくって・・・―

 

子「あった!ここ、ここ。『なんだい、このいえは。おばけやしきかなにかかい?』」

親「すごいねえ。よく見つけたねえ。おばけは出てこないね。」

子「・・・・・。出てくるよ。『おばけやしき』って書いてある。」

親「『おばけやしきか、なにかかい?』だから、おばけは出てきてないよ。おばけやしきなのかな?違うのかな?って、ねずみが考えているだけだからね。」

子「なるほど。そうか。」

と言う子もいれば、

子「書いてある。『おばけやしき』って書いてあるんだから、おばけは出てきてる。時計が動き出したり、あきびんたちがダンスパーティーしてるんだから、おばけが出てきてる。」

 

 こんなふうに、エネルギッシュに反論してくる子もいます。

 言葉を根拠に反論できる子は、国語力のある子です。将来とても楽しみです。

 

親「お母さんは、本当に出てきているのかな?」

子「もちろん。ほら、絵にかいてある」

親「絵にかいてあっても、本当に出てきてるかどうか分からないよ。」

 

 ゆさぶりをかけると、盛り上がります。

 

子「あっ!出てきてないかも。これ夢だよ。『おかあさんに あえた ゆめ。』って書いてあるよ。」

親「すごいねえ。よく見つけたねえ。」

 

 こんなふうに、絵本の文章をもとに、確認していくと楽しいです。

 

◇この後は、時も確認します。

 

親「このお話は、いつの話なのかなあ。」

子「よる。」

親「そうだね。たびをしていて、よるになったんだね。」

 

◇さらに、場所も確認します。

 

親「どこの話かなあ?」

子「ふるい いえの話。」

 

◇「設定」(時・場所・人)を確認することで、物語文を正しく読み、さらに、「本当にそうかな?」とゆさぶりをかけることで、お子さんは物語文を文章を根拠に深く読むことができるようになってきます。