更新してないのに

閲覧数が異常(・∀・)



なんか変なこと書いたっけかな。



先日で

ブログを始めて17年目を迎えました。

ありがとうございます。


GWのあとくらいに

久々に高校時代の仲間たちと

集いまして、

その時もですね、

「未だにブログ続いてるのすごいね!」なんて、


読んでるのもすごいよ?(・∀・)



生存確認の意味もありますから、

スローペースでも

更新していけたら、と。


まずは節目の20周年を目指して。



今日取り急ぎ書きたいのは


甘糟先生の本の感想を。


「産む、産まない、産めない」は

イマイチだったなーなんて

書いたんですけど

その続編の

「産まなくても、産めなくても」が

すごくよかった。


産むのか産まないのかにまつわる

色々な人の生き方

選んだ道。

面白かった。



印象に残った

フレーズを。


主人公の夏子は

離婚をメインに扱っている39歳の弁護士。

仕事の忙しさにまかせて

婚期を逃し、恋人すらいない。

ひょんなことから卵子凍結の話に興味を持ち、

病院の門を叩くも

40歳に近い年齢で結婚の予定の無い人には

うちでは卵子凍結は行っていないと言われる。

(あくまでも卵子を解凍して使用するところまでを見据えて受けている病院の場合)




『あ、そ、そうなんですか』

それだけ言うのがやっとだった。

頭をバットでぶん殴られた気がした。


目の前の男性医師には、自分はもはや

産む生き物として扱われていないのか。


結婚も出産も、ぼんやりとそのうちにするものだと思っていた。

今は目先の案件で忙しいけれど、

自分にとってその時期がくれば、

なんとなく誰かと出会って結ばれて、

結ばれたらその流れで子供を産む、

そんな流れがどこかにある、と。


そのふわふわとしたイメージを今、

思い切り粉々にされた。



【第一話 掌から時はこぼれて】より。



人生の残酷さってここだよなあと。


子供時代や学生時代は

だいたいみんな横並び。


トイレに行くのも

友達と一緒みたいな時代を過ごして


卒業したら

もう、よーいどん!で始まってるんですよね。


みんないつのまにか

素敵な相手を見つけていたり、

結婚まで話が進んでいたり、

2人目3人目を産んでいたり。



結局自分の人生のハンドルを握っているのは

結婚する前も

結婚した後も自分なんですよね。


結婚したから

助手席に移れるわけじゃないんですよ。


やっぱり

自分の人生を決めるのって

他でもない自分。


自分はどうしたいか、

それが分かれば

それに従えれば

どんな結果になっても

笑えると思うんですよね。



他人の意見に従って

モヤモヤしたまま

自分の気持ちも言えないまま

心から笑えるんですかね。



その時期とか

流れなんて

自分で起こしていくしかない。


時間なんて

作るしかないんです。



誰かがやってくれるのを待ってることほど

滑稽なことはありません。


人生の主人公は自分だし

いつもハンドルを握ってるのは自分。



子供を産まないと決めるのも人生。

そっちを選んで心から笑えるのなら

それが幸せ。


産むのが正義だとは思いません。


それでも

産む産まないの話で

100%の気持ちで

「産まないって決めた」って

言ってる人を僕は見たことがありません。


みんな

どこかで

「でも」とか「もし」がちらつく。



僕が子供好きではないのに

子供を産んだ理由は


自分の性格をよく分かっているので、

「子供は?」と言われることの

煩わしさ、

そして

歳を取って

「やっぱり一人くらい産んでおけばな」と

言っている自分の想像が

安易にできてしまったから。



それだけです。


自分のことがよくわかっているからこそ

後悔しないために産んだ。


みんな

「子供産んでもちゃんと育てらんないし!」って

本心で言っている人なんて

ほとんどいないですよ。


ただ分からないのが怖いだけで。

子供が生まれてからの生活が

想像つかないだけで。


みんな一緒で

みんな怖いし

みんな分からないですよそんなの。


それでも

一歩踏み出すか、

その勇気は誰の為かって、


自分が心から笑う為に

その勇気は使ってください。





この

30代半ば後半が

一番迷う時期ですよね。


40過ぎたら絶対言われないですから笑



すごく心の深いところに

届く作品でした。



その後も

数冊甘糟先生の作品読みましたが、

「中年前夜」もすごく良かった。


みんなちゃんと

欲があって、

人間らしかった。


夕子の生き方嫌いじゃないなあ。


最後に愛人として自分を囲っていた

院長をスパッと振るところがよかった。


ちゃんと

自分がこの人とずっと一緒にいて

幸せになれるのかって

考えた末の決断。

セックスだけが良ければいいんじゃない、と

心の安らぎがそこにあるのかを

考えられる夕子、素敵でした。

最初は一番嫌いな女でしたが笑



読書はこれだから面白い。


本を読める世界に生まれてよかったなあ。