2017年7月開始ドラマが豊作過ぎる | 文化の海をのろのろと進む

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 ご訪問ありがとうございます。

 ドラマの波に乗ってみたい。・・・うしずのです。

 

 本文の前にお詫びをします。前回更新の記事「ふと立ち寄った、小さな本屋で・・・」をスマホで見ると、変な所で改行されていました。読み易くするには、どうしたらいいかと、あれこれいじっているうちに返って変な事になってしまっていました。

 スマホで読んで下さった方々、読みづらかった事でしょう。本当にすみませんでした。編集し直しておきました。これから気を付けます。

 

 

 さてさて、2017年7月開始のテレビドラマが続々始まりました。

 実は私、いくつかチェックして面白いと思ったドラマがあれば、感想をブログに書こうかな位に思っていたんですよ。それで見てみたら・・・愕然としました。面白いドラマが多すぎるんですよ。

 作品ごとに感想を書くのが作り手の方々への礼儀とも思ったのですが、私、真剣に感想を書くと1週間から10日かけて書いては書き直しを繰り返してしまうんですよ。そんなことしてたら次の回の放送が終わっちゃうし、1つのドラマしか書けないので、今回はなるべく簡潔に何本かまとめて書きます。ネタバレもあります。ご注意下さい。紹介する順番は単純に私が見た順番です。

 

 

「ハロー張りネズミ」  TBS金曜 夜10時

 

 弘兼 憲史さんの同名マンガが原作の、人情とおせっかいがモットーの「あかつか探偵事務所」の探偵達の活躍を描くドラマです。

 

 瑛太さん、森田剛さんのコンビが凄くいいんです。2人とも演技は上手いし、渋くてカッコイイです。他のキャストも演技の上手い、いい役者さんが揃っています。

 あと、深田恭子さん美しいですね。見とれちゃいましたよ。セリフが極端に少ないのに、あんなに画面に引き込ませるとはズルいです。

 

 第一回のゲストの伊藤淳史さんも良かったです。シリアスな役柄ですが、ドラマの雰囲気を壊さず、重くなり過ぎない演技で、ゲストとしてほぼ完璧な仕事だったんじゃないでしょうか。

 子役の子も上手でしたね。三本采香さんという子だそうです。表情の演じ分けがとても良かったです。

 

 でも私的に、脚本にちょっと不満もあったんですよね。土下座の下り、いい伏線になってるなと思ったら、最後に、もう一回するのは良くなかったですね。あれが無ければ、話としてもっと綺麗だったのにと思います。あと、安いお涙ちょうだい展開もどうなんでしょう?こういうムードで描くなら、生死に関わる話でなく、もっと軽めのエピソードの方が良かったんじゃないかとも思いました。

 でも、次週に期待させる終わり方は、今回紹介したドラマの中で一番上手かったと思います。冒頭から伏線を張ってましたもんね。

 

  衣装もカッコイイ、エンディングで流れるテーマ曲もめちゃくちゃカッコイイです。センスの良さが光る作品で、ドラマファン、映画ファンを中心に熱い支持を得そうな気がします。

 批判的な事も書きましたが、私が一番好きなのが、このドラマです。

 

 

 

「コードブルー ~ドクターヘリ緊急救命~」  フジテレビ 月曜 夜9時

 

 緊迫感があり、テンポが良く、エピソードの繋ぎもスムーズで上手かったです。展開はある程度読めてしまうのですけど、それでも見させられたのは脚本と演出が良かったのだと思います。

 

 ネット上では『山P素敵♡』とか『ガッキー可愛すぎだろ!!』とかいう反応が多く寄せられている事と思います。私もそう思いましたよ。思わない訳ないじゃないですか。

 でも、私、うしずのは天邪鬼なんです。もっと褒めたい人がいるんです。それは大道具さんです。いやネタでなく本当に素晴らしかったんですよ。劇中、七夕祭りで事故が発生するんですが、その現場のセットが凄い迫力だったんです。転倒した山車、それによって損壊した家屋、周りの露店等、ここまでやるかと思わせる拘りと作り込みでした。もうテレビドラマの枠を超えてるんじゃないかって程のリアルで迫力ある映像作りに貢献されていました。うしずのからコードブルーの大道具さん達にスペシャル・グッジョブを贈らさせていただきますよ。・・・こんなローカルなブログ見ないでしょうけど(笑)。

 

 尋常じゃない気合いを込めて作られているのが画面から伝わってくる作品です。出演者は美しく、人気の役者さんが揃っていて、ストーリーは王道となれば、今回紹介したドラマの中で視聴率が一番良いのがこの「コードブルー」でほぼ間違いないのではないでしょうか。

 

 

 

「カンナさーん!」 TBS 火曜日 夜10時

 

 お笑い芸人、渡辺直美さん主演のドラマです。原作は深谷かほるさんによる同名漫画。

 脚本が良いです。CM入り前の、CM開けの展開が気になるようにする構成が巧かったですね。

 

 最初は渡辺直美さんの個性が強すぎて、カンナさんを見ているというより、渡辺さんを見ている感じだったのです。それが、あまりの真っ直ぐさ、一生懸命な姿に、私は心の中で「カンナさんガンバレー!」と思いながら見てしまったんですよ。

 

 他の出演者さんでは、カンナさんの息子役の子役さんがメチャクチャ可愛いです。あと斉藤由貴さんが面白いのです。普通に考えると相当ヤバい姑なんですが、それをチャーミングにコミカルに演じているんです。この方、コメディーの才能ありますね。

 

 私は観ていて、何度も声を上げて笑いました。楽しく観られて、元気になるドラマです。この作品も一般受けしそうです。

 

 

 

「7人の刑事」  テレビ朝日 水曜 夜9時

 

 7人のスペシャリストが事件に挑む刑事ものです。タイトル通りですね。

 このドラマだけ2回目からの途中参戦です。

 「7人の刑事」シリーズ物だそうですが、私、初めて観させて頂きました。そしてその事に激しく後悔しています。こんな良いドラマ、もっと前から観ておくんだったと。物凄いですよ。役者さん達の演技も、映像も重厚です。一分の隙もない作品です。

 

 メインの役者さん、皆さん演技が上手なのは当然の事、刑務所の面会室の場面に出ていた、セリフの無い刑務官役の役者さんまで、いい演技をされていて感動しました。

 

 そしてラストは「山下さんどうなっちゃうんだー!!」という終わり方で気になります。

 上質で重厚な大人向けのドラマです。

 

 

 

「黒革の手帳」  テレビ朝日 木曜 夜9時

 

 松本清張の原作を現代風にアレンジし、ドラマ化した作品です。

 「武井咲さん、こういう役はもう少し歳を重ねてから演じさせてあげた方がいいんじゃないの」なんて思いながら見ていた私でしたが、知力と行動力、そして執念と美貌で、ズルいオッサン共を手玉に取り、のしあがっていく姿が痛快でカッコ良く、また美しくって、恐れ入ってしまいました。

 

 脇を固める役者さん達は豪華絢爛。衣装、セットも豪華絢爛。ここまでバブリーだと気持ちがいいです。このまま豪華で、野心と野望に満ちた非現実の世界を描ききって欲しいと思います。

 

 

 

 さて、沢山書いてしまいましたが、本当に今回のクールは異常ですよ。私、1クールにハマるドラマが1本か2本なのに、今回、感想書かせていただいたドラマは全部面白く感じたんですよ。どうしようかと嬉しい悲鳴です。そして私がチェックし損ねた作品も話題になっている物があります。もう全部のドラマをチェックするだけでも大変ですし、ちゃんと感想を書くのはもう不可能です。なので、次の感想とか期待なさらないで下さい。って、誰も期待してないですよね(笑)。

 でも1本でも楽しみなドラマがあると、一週間が幸せですよね。それがテレビドラマの良さの一つですよね。・・・・・・今回多すぎますけど。

 

 最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。