日々是競馬 -2ページ目

秋華賞 回顧

桜花賞、オークスからもある程度の波乱は予測出来たが、まさか3連単1000万越えとは予期出来なかった
元々、この時期の牝馬は難しい。ポテンシャルを発揮出来ない、精神的な弱さをみな持っている
しかし、ここ数年シーザリオ、カワカミプリンセス、ウオッカ、ダイワスカーレットと歴史に名を刻む名牝が毎年現れていた。ダンスインザムード、スイープトウショウもそうだ。牡馬と対等に渡り合える牝馬が逆に客観的な視点を狂わしていたのかも知れない
ここまでの数年の方が異常だったのではないか
そんな現実逃避をしてしまいそうな結果だった

世代的なレベルはまだまだ計れないが、桜花賞・オークス・秋華賞と極端なスローのレースがなかったことは素直に評価したい
前5F=58.6とかなりのハイペース、しかし上がりも35.4と崩れていない
だから、勝ち時計が1.58.4となり、レースRに0.3となった
だが、前日のデイリー杯でもレコードが出たように、現在の京都の馬場はかなりの高速馬場で、前が止まらない
故に、インで脚を溜めた内枠の2頭で決まったわけで、外枠のレジネッタやオディールは苦しかった
パドックで素晴らしい出来に見えた、トールポピーは追い出して一息
京都の内回りが合わなかったと簡単な要因ではないだろう
次戦エリザベス女王杯への展望は開けなかった

期待したムードインディゴは予想通りに、終始内で我慢し直線もスムーズに外に出せた
牝馬らしい薄手の馬体でいかにも切れるという印象
勝ったブラックエンブレムも終始インを回り、直線でも前が綺麗に開けた
父ウォーエンブレムは、ショウナンアルバにも共通するが、タイトな平均~やや早いペースでの中距離戦は本当に強い
それに高速馬場並の良馬場でこそ
馬券を買う立場からは、ウォーエンブレム産駆の取り捨ての形が分かりやすくなった

少し疑問を抱かせる経過を過ごしていただろう、小島厩舎にはなにより嬉しい初G1となったと同時に、自らの判断が間違っていなかった証明が出来た
忸怩たる思いで臨んだ厩舎スタッフには、拍手を送りたい

秋華賞 Jpn1 買い目

本命◎はムードインディゴ
いまだ伏兵の域は出ないが、最内枠はむしろ魅力大。内外の差がない、いまの馬場にも不安なし
考えてみれば、この馬も社台グループ産駆で、姉はチャペルコンサート。G1戴冠に充分な血統の裏付けがある。
対抗○にはレジネッタ。
妙味は薄れるが、エフティマイア共々気付けば、春からの安定感2強。ここは直感力。どうにも最後までクイーンSのステップが解せない。それが出てしまうのが、G1という大舞台であり勝負のアヤ。
頭は無いと決め打ちの対抗だ。
単穴▲はトールポピー
最後まで◎にするか迷った末に▲評価は、兄の影響か。元より2歳女王でオークス馬。何より信じるは、G1戦線での底力とした。前走も馬場不向きの叩き台。ステップとしては悪くない。対抗○と違いこちらは突き抜ける爆発力を持つ。
以下△に、エフティマイア、リトルアマポーラ、オディールの3頭を指名。
本命◎の単複に予算を使いつつ、馬連に◎○→△と◎▲→△の3連複を買いたい。

秋華賞 Jpn1 解説2

有力馬紹介

【エフティマイア】
桜花賞、オークスと共に2着。前走クイーンSも24キロの馬体増ながら、0.4差なら納得。ペースには不安なく、前走から距離延長の場合の方が好走するタイプでもある。
【オディール】
前走は馬場不向きながら4着と踏ん張った。タイトなMペース向きでもあるが、大外枠で父クロフネも当コースでの実績が芳しくない。強調は出来ず着までか。
【ソーマジック】
不利が有ったにせよ、前走オークスは着外。鉄砲を苦にしそうなタイプではないが、牝馬にしては大型な馬。消しがベター
【トールポピー】
完全な距離延長タイプで前走も明白な叩き台。
枠も文句なく、父も当コースを得意とした産駆を出している。不安があるとすれば、兄同様早熟傾向の懸念か。
【ブラックエンブレム】
平均ペースの中距離馬を出す父からも、やはり1800~2000ベスト。良馬場でこその馬で、枠もピタリとハマッた。ただいくら滞在としても、まだ本調子とはいかない。
【マイネレーツェル】
ローズSで新星となった差し馬。鞍上とも手が合うが、前走は完全な外差し馬場の恩恵を得た。展開も不向きとは言わないが、届いても着までか。人気になるなら、消したい人気馬。
【ムードインディゴ】
この馬も前走はプラス要因が重なったが、マイネレーツェルよりも強気に狙いたい。まずここを大目標と受け取れる叩き3戦目。それを裏付ける調教の動きだった。この2戦が秀逸な内容。追い出しをワンテンポ待って内を掬いたい。
【メイショウベルーガ】
タイプ的には外回りがベターで、父傾向も当コースに不安あり。買い材料少なく、少し馬場が渋った阪神の2200あたりがベスト
【リトルアマポーラ】
休養明けだが、馬体重の増減が激しいタイプで、むしろ叩かなくて正解と取れる。調教も動いているし、ある程度のポジションが取れそうなら狙いたい。当日の気配鍵。
【レジネッタ】
距離、展開、馬場不問の安定株。桜花賞後はまさに別馬。ただ、わざわざ2度叩いたのがどうも解せない。無論、本命対抗の印を回してしかるべき存在だが、突き抜けるまではどうか。