渋川春海と、日本初の統一された暦の本「日本長暦」 | ゆっくりのんびり、たのしく、ラクに。

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「マヌル沼」「動物園沼」にはまり中。気まぐれ更新です。

先日、NHKBSプレミアムでこんな番組をやっていました。

コズミック フロント☆NEXT「日本人の暦を作った男 渋川春海」

 

この渋川春海さんについてはよく知らなかったんですが(何となくどこかで名前を聞いたことあるような気はした)、日本で初めて「統一された暦」を作った凄い人。

かつて日本では、中国から伝わった色々な種類の暦をみんながてんでんばらばらに使っていたため、行事の予定を組んだりする時に不便だったそうです。

それを江戸時代、渋川さんが初めて統一し、公式に採用されることになったのです。

その暦を本にまとめたものが「日本長暦」。

なんと神武天皇の時代から2000年間をカバーしています!

そしてそれを国立国会図書館デジタルコレクションで各ページを画像の形で見る(読む?)ことができます。

 

例えば、これは1巻の(サイトの形式だと)78ページ目。

(縦書きなのでつい、左の矢印をクリックして読み進めようとしてしまいますが、右です)

このページは聖徳太子の父上、用明天皇の一代前の敏達天皇の御代の途中から始まっています。

画像だとちょっとわかりづらいですが、用明天皇、崇峻天皇、そして日本初の女帝である推古天皇・・・と続いています。

(サイトで直接見るともっとはっきり見られます)

拡大すると・・・
用明天皇の元年は丙午(ひのえうま)の年推古天皇の元年は癸丑(みずのとうし)の年・・・といったことがわかります。
そして、暦の下の方の部分がちゃんと読めれば、各年のそれぞれの日の干支がすべてわかるようなんですが、そこまで読み取るにはどうやら専門的な知識が必要なようです。
 
(ちなみに番組では十干と十二支についての解説もありました。
十干って元々は『空には十個の太陽があって、それが日々、順番に出てくる』という考え方に基づくものなんだそうです。
子宮推命の講座ではそこまで習ったことがなかったので、なるほどー!って感じ)
 

これは2巻の目次の最後の部分。

渋川さんにとっての「現代」、江戸時代の天皇陛下の称号が並んでいます。

後水尾院、明正院、後光明院、後西院、太上天皇、今上皇帝。

系譜を見てみると・・・(Wikiの明正天皇のページより)

 

後西天皇の次は霊元天皇、東山天皇・・・と続くので、太上天皇=霊元天皇、今上皇帝=東山天皇ということになりますね。

 

そんなわけで、特に「四柱推命をやっていて」かつ「歴史マニア」の人にはとっても面白い暦だと思います♪