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東洋英和女学院大学で話した”誰も教えない内定の極意”

こんにちは。

『気配りの正解』の後田良輔です。


先日、東洋英和女学院大学 でゲスト講師として

授業をさせていただきました。



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この授業は、ビジネスブックマラソンで有名な土井英司 さんが

週に1回受け持っている「広告論」の授業の一環というもの。


本の内容に触れながら、本業の広告、そして広告代理店の役割と素晴らしさ、

そしてそんな広告業界への入り方を披露したところ

授業終わりには、質問の長蛇の列ができるほどの反響をいただきました。


みなさん、真剣に自分の将来に悩みを抱えていることが

今回もひしひしと伝わりました。


そこで今回は、これを押さえれば 『9割内定できる!』という

授業でも披露したポイントを共有したいと思います。


まず大前提として就職業界の常識は間違っていると断言します。


すなわち、

「もっとも重要なのは、自分はこんなにできるということをきちんと主張する」というのは

私は決定的に間違っています。


就活で一番大切なのは、

「できる < きちんとしてる」を、アピールすることです。


大切なのでもう一度書きます。


一番重要なのは、きちんとしていることを相手に理解させることです。


なぜなら、どんなに優秀な人間であったとしても

きちんとした人間でないとお客様のところへ連れていけないからです。


逆に、未熟な人であっても、きちんとさえしていれば

「まだ新人で不慣れですが、今後よろしくお願いします」と引き合わせることができます。


新人で重要なのは、これから仲間にしてもよいかの判断である

礼儀や清潔感があるかを、相手に理解させることが、最重要項目なのです。


そういう観点でいうと、以下の3つをまずは押さえるべきです。


①椅子にきちんと座る

 意外ですが、きちんとまっすぐ椅子に座ることができる学生はほとんどおりません。

 猫背、左右どちらかへ傾く、足を組む、がに股など必ずどこかに歪みが出ています。

 友人などにスマホ動画などを360度撮影してもらい

 自分の姿勢を確認し、矯正するだけで好印象に変わります。


②一流デパートでスーツを買う

 学生は着慣れていないので、スーツはどこで買っても同じと思うかもしれませんが

 社会人からするとデパートのスーツと量販店のスーツはまったく別物に見えています。

 当然、デパートの方が生地がよく、きちんとした人物に見せる効果を持っています。

 ですから、勝負スーツは必ず地域1番のデパートで購入してください。

 (東京なら伊勢丹の新宿店 ですね)

 また購入する際にもポイントがあります。

 それは自分ではなく、店員さんに選んでもらったものを買うこと。

 売り場についたら、「一番就活に詳しい店員さんは誰ですか?」と聞き

 その方が来たら、「私は○○業界への就職を目指しているので、そこにあったスーツを

 3着おすすめしてください」と指定をしてください。

 すると相手はプロですので、その業界にふさわしいスーツを選んでくれます。

 そのうえで、自分の気に入ったものを選んで購入するのです。

 これで自分に自身も持て、他とは明らかに差別化できるスーツを手に入れることができます。


③お辞儀をきちんとする

 「ぶっちぎり理論38 」でも書きましたが、

 お辞儀をきちんとするだけで人の心を魅了することができます。

 よく角度を45度にするとか、5つかぞえて行うなどの方法がありますが

 それを面接の緊張状態で自然にできる人はほとんどいないでしょう。

 そこでおすすめするのは、「自分のつむじを相手に見せるお辞儀」。

 つむじが相手に見える状態は自動的に深い挨拶になっており

 立ち位置に戻すにも時間がかかるしぐさです。

 これだけで、自動的に心を打つ深々挨拶となりますので

 ぜひためしください。


以上の3点を押さえるだけでも、内定はぐっと近づいてきます。

人の印象は、見た瞬間の1秒で決まります。


話の内容はそのあとのテクニックなのです。

ぜひ重要項目の順序に気を付けてください。


もし話す内容について知りたいひとがいれば

人を自動的にひきつける手法を書いた

「逆境を活かす就活面接『エモロジカル理論』」 を参照してください。


就活に限らず、セルフブランディングにも役立つと思います。


なお就活や広告論、気配りを中心とした営業スキルの講演は

随時受け付けておりますので、興味のある方は

u.ryosuke@gmail.com まで気軽にお問い合わせください。


ではまた!



「ダ・ヴィンチ」に『気配りの正解』が載りました

こんにちは。

『気配りの正解』の後田良輔です。


「ダ・ヴィンチ」 10月号の

特集「生き方にヒントをくれる本」で、『気配りの正解』が紹介されました。


ありがとうございます!!!



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『半沢直樹』を気配り解説!週刊プレイボーイ取材のこぼれ話

今週発売になった「週刊プレイボーイ」で、

あの『半沢直樹 』の人物評を『気配りの正解』の視点で解説しました。



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スペースの関係で記事から割愛された部分を、ここで紹介いたします。


『半沢直樹』最終回の見方の

楽しみのひとつとして使えるかもしれません。


大前提として、『半沢直樹』という人物について、私は以下の評価をしています。

<ポジティブ要素>

・まっすぐで熱い人物

・正義感が強く、筋を重んじる

・決める時はバシッと決める

<ネガティブ要素>

・重要書類を疎開するなど会社の暗部のルールには積極的に参加

(もともと自分に都合の悪いことには隠ぺい体質がある)

・一旦、敵と判断すると、犯罪行為を行ってでも(浅野支店長の通帳を盗んだり、脅迫メールを送りつけたりなど)、自分の行為を正当化する =勝てば官軍思想

・脅迫行為を積極的に行う(京橋支店の面々など、必要以上な態度で脅しています)

つまり、

⇒自分の理想には熱く燃えるが、一旦、敵だと思うと容赦しない人物。

 歴史上の人物で言えば、「織田信長」に近い人物と言えます。

■『半沢直樹』に憧れ過ぎない方がよい理由

波乱万丈な生き方を望む人以外は、半沢直樹の真似はしない方が身のためです。

(番組には、「危険な行為ですので、良識ある大人は真似しないでください」と注意喚起のテロップを入れてほしいくらいです)


なぜなら半沢直樹の行為は人を活かさず、敵を無数に増やすやり方だから。


かつての織田信長のように、いくら自分を窮地に追い込んだ相手とはいえ、度を越した仕返しを繰り返していると、直近の敵が増えることはもちろん、最後には、その行いについていけない味方から、刺されかねません。

(特にサラリーマンは長生きしてなんぼの世界ですので、継続的に成功できる人間関係作りが大切です)

その観点で考えると、半沢直樹の以下の部分だけに憧れ、真似るのが正解と言えます。

・多少の不満があってもまずは命令に黙ってきちんと従う(浅野支店長の無茶な要求も最初はきちんと遵守しています。これはある意味、社畜の精神だと言えます)

・リーダーとして、自分が責任持つという姿勢で行動する

・同期や部下など、周りの人間を大切にする

※必要以上に上司や周りに啖呵や脅しは、百害あって一利なしです。

■『気配りの正解』の観点から判断!

もしも自分が『半沢直樹』の同期だったら、注意してあげたいこと


・相手のミスを指摘した際の睨みつける視線全般

 「反論」とは相手を打ち負かすことではなく、お互いが納得できる「答え」を見つけ出していく交渉です。そういう意味では、どんなに腹が立っていても睨み付けるのはNG。反論するときこそ、温和な表情が正解です。

また自分にも落ち度があったかもしれないので、その点を自らも認めてから、相手の問題点を指摘したり、「同じ立場なら私もそうしたかもしれません」と相手の立場に配慮しながら反論するのが、反論上手の気配りと言えます。


・土下座の謝罪シーン

 謝罪は「態度と言葉」が一致して、初めて謝罪が成立します。たとえ土下座をしてもそれが嫌々だったり、言葉のトーンが付いて行っていなければ、本当に謝罪したことにはなりません。またある意味土下座は、やり過ぎの謝罪姿勢でもあるため、相手にかえって恐怖感を与える可能性もあります。相手につむじを見せるくらいの深々としたお辞儀をし、15秒ほどお辞儀を静止した姿勢の方が、心の底から謝っている雰囲気が出ます。


・裁量臨店の際、小木曽の陰謀を携帯の録音機能を使い、暴露するシーン

 たしかに小木曽が悪いのは決定的。だが、わざわざみんながいる前で、暴露する必要はなかったはず。反論したり、叱ったりする際は相手の面子をつぶさないように、人がいない個室で行うのが正解。逆にほめる時には大勢の人間がいるところで行うのが正解です。


・同期の渡真利や近藤の立ち回り

 会社の規定によりますが、守秘義務などコンプライアンス違反が目立ちます。

 渡真利の場合、社内外を問わず、人目のある場所で会社の重要機密の電話を多々しています。もちろんドラマの演出のためですが、本来なら、会社の重要事項の話は、他人がいない場所で行うべきです。また近藤にいたっては、出向している身分にもかかわらず、元いた会社の社内にたびたび入り込んでいます。(京橋支店で重要書類を探すため金庫の中にまで入り込んで居ます!!)これは明らかにコンプライアンス的に問題。会社から給料をもらう以上、会社のルールは遵守するのが社会人の正解です。


・半沢花(奥さん)との関係

 半沢直樹の行動は仕事&自分の利権第一主義です。まさにバブル世代の早朝出社、深夜帰り、土日返上は当たり前の「24時間・365日働きます」的な考え。

ドラマなので上戸彩さんのような美人が付いてきてくれていますが、冷静に考えれば、夫としては家にほとんどおらず、何の魅力もない人物。子どもがドラマでほとんど出てこないことからわかるように、いずれは家族を置き去りにしたため、家庭崩壊になりかねません。奥さんのアルバイトでカバンを買ってもらう前に、逆に花束を奥さんにプレゼントし、家族で夕食を食べる日を多くする努力をするのが人生の正解です。

などなど、つらつらと書いてきましたが、

個人的にはドラマはもちろん本もすべてチェックしている『半沢直樹』好き。

最終回が楽しみでしょうがないです(笑)。

■「倍返し」を狙う若手社員へのメッセージ

「倍返し」には報復と恩返しの2つの使い方があると思います。


半沢直樹も最初から仕事ができ、他人に仕返しできるほどの人材ではなかったはず。黒崎のような嫌味なお客さんにいじめられながらも可愛がられ、小木曽のような上司から良くも悪くも指導を受け、大和田常務のような政治上手な人を他山の石として、今の能力を身に着けたはずです。


つまり会社員とは、自分ひとりで完結するのではなく

何世代も代々「現役」という『たすき』を受け継いで成長していく存在。


みなさんは半沢や周りの先輩から受け継いだ良い部分だけを『たすき』に託してもらい、自分を育ててくれた諸先輩方への恩の倍返しをするつもりで、今の仕事に取り組んでほしいと思います。

また後輩ができたら、『たすき』を渡してくれたらと嬉しいですね。



THE21さんの取材をいただきました

こんにちは。

『気配りの正解』の後田良輔です。


今日も某雑誌のための取材原稿を書いています。


私の場合は、壮大な話というよりも

現役会社員という視点での、身近で、今すぐ使えるというのが

インタビューのポイントですね。


写真は、少し早いですが

9月10日発売の「THE21 」10月号の見本誌です。


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10月号に「仕事のカン」の磨き方という特集があり

その中の「部下指導のカン」は、ほめ方・叱り方に気をつけるというコーナーで

2ページに渡り、解説をいたしました。


10日以降に、ぜひお近くの書店さんでお買い求めいただき

チェックしてみてください。


ではまた。


※個人的には、ガンホー・オンライン・エンターテイメント 社長の森下一喜さんの

 いたずらゴコロの記事が面白かったです。

profile

Author of “Kikubari no Seikai” (Appropriate ways of showing kikubari)

Ryosuke Ushiroda

Born in 1972, Mr. Ushiroda is known as a professional in kikubari (paying careful attention to other people or consideration of others’ feelings) who works for a large advertising agency and uses great deal of his “Kikubari technique that anyone could use”.

He has met and talked with more than 3,000 VIPs, including presidents of companies listed in the first section of the Tokyo Stock Exchange, CEOs of global businesses, politicians, medical doctors, lawyers, university professors, renowned actors and actresses, authors of million-selling books, and the best creators in the world.

He has gained an established reputation for his unique “Kikubari technique that anyone could use,” by combining his refined skills through socializing with these VIPs, for whom especially careful attention is required with his real life experiences acquired on the frontlines of business in Tokyo, Nagoya, and Osaka. Actively using this technique for sales activities of new business, he has succeeded in acquiring 72.6% of new customers through unannounced visits as well as in negotiating business deals for contracts of over 3 billion yen in total.

His books include “<Ochikobore demo Sanbyo de Shanai Ace ni Kawaru> Bucchigiri Riron 38” (Anyone could become the company’s ace in three seconds > 38 ways to reach the top far ahead of everyone else) published by Diamond and translated into Chinese and Taiwanese, and “Gyakkyo o Ikasu! Shuukatsu Mensetsu ‘Emological theory” (How to take advantage of adverse circumstances! “Emological theory” for job interviews) published by Jitsumukyoiku-Shuppan.

He is constantly receiving offers and requests for interviews from many media such as “Cityliving,” “Weekly PLAYBOY,” “Weekly SPA!,” “BIG tomorrow,” and “Tokyo Sports” given credit for his viewpoint based on his hands-on experience as an active company employee. Moreover, his works can often be seen on a book review for “Yomiuri Journal” and “AERA”.