+12 【フォークリフト技能講習 最終日:実技試験】 | USHiROAD

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+12【フォークリフト技能講習 最終日:実技試験】


【最終日】試験コース練習・実技試験

流れと注意点は前からの記事で説明済みなので、
おさらい的に簡単に試験の流れを書いていきます。




実技試験は持ち点100点から減点されていき、
70点以上が合格となります。

実技試験は教官がタイムを計りながら
A3のクリップボードをもって減点していく
スタイルです。

フォークリフトの事故が年々増えているらしく、
タイムより安全を重視するとのことでした。

教官の作業時間の倍掛かったら失格。
所定タイムをこえると1分ごとに減点。

私なんて練習で、
「若いもんと違って覚えられんからハンデが欲しい」
と言っていた

御歳75歳のおじいちゃんより
遅かったのです。

充分に恐怖ですよね。

でもタイムより流れをしっかり意識していたら
自然とタイムも早くなります。
ド不器用な私が言うので間違いないです。

それではスタートから通しで書いていきます。
細々した注意点は前々回からの記事をご参照ください。

1.
最初にフォークの点検。

【前】
マストチェーンヨシ!フォークヨシ!
【右】
前輪ヨシ!
(車体の下を見て)油(オイル)漏れナシ!
後輪ヨシ!
【後】
(車体の下を見て)水漏れナシ!
【左】
後輪ヨシ!
前輪ヨシ!

「○○始めます」(右手を上げて)

2.
発車準備

左足から乗り込む。

それからクラッチをしっかり踏める位置まで
座席を調整して、シートベルトを締めて
ミラーの調整。

準備が終わったら、
「スタートします」と宣言しタイム測定開始。

そこからリフト(マストチェーン)を少し上げて
フォークを手前いっぱいまで寄せ、走行準備完了

3.
コーナー曲がる準備

「右前方ヨシ!「右後方ヨシ!」
「左前方ヨシ!左後方ヨシ!」
と左右前後確認し、ギアと前進入れて
「前走ヨシ!」で直進。

この時寄り過ぎると逆に曲がりにくくなりますが、
気持ち左に寄って、角から30cm維持できそうに
入れる位置に向かいながら直進するのがベターです。

荷受け場所へ向かう交差点で停止、
「右前方ヨシ!「右後方ヨシ!」
「左前方ヨシ!左後方ヨシ!」
と左右の前後を確認して
前方確認してコーナーを曲がり、停止。

4.
荷積み

荷物の台まで到着したらサイド、ニュートラル。
チルトレバーでフォークを平行にし、
リフトでパレットの隙間に爪が通るとこまで
一気に上げ、微調整。良い位置に来たら
指差呼称で「高さヨシ!」

サイドブレーキを解いて
ギア前進を入れ、「前方ヨシ!」と指差呼称
徐行で前進。
フォークの先の方にある印まで
差し込んで、停車。(サイド&ニュートラル)
チルトレバーで荷をあげ、ギアを後退にシフト、
サイド解除で「後方ヨシ!」と指差呼称
交互に前後を見ながら15cmくらい台から手前に
ずらした位置に下ろす。

下ろし終わったらギアを前進に入れてサイド解いて
「前方ヨシ!」で台に当たるくらい前に出る。

それで再度、停車操作してから荷物を上げて、
後退手順で、パレットを充分に下ろせる位置まで後退。
停車操作。

地面につかないくらいひと息でリフトを下ろす。
マストにつけられる印の位置まで微調整。
それからチルトを手前いっぱいに寄せる。

5.
荷下ろし位置へ移動

寄せ終わったら、
「右後方ヨシ!左後方ヨシ!」と確認して
ギアを後退、サイド解いてから
「後方よし!」で確認してバックでスタート位置
手前まで戻る。ここで私も何度もサイドブレーキを
引いてしまいましたが不要です。
前方だけ見て交差点は荷受け位置に行くわけでは
ないので停止せず進み、クランクを越えて
荷物を下ろす台の前まで行きます。

6.
荷下ろし

停車したらすぐにチルト(荷物)を平行に。
それから台より15cmくらいまで上へ
一気にリフトを上げて、「高さヨシ!」
ギア前、サイド解除「前方ヨシ!」で
徐行で前進します。
20cmくらい台からはみ出るような位置まで
前進して停車。

最初にチルトを傾けてから荷を下ろす。
(台にはつけないギリギリ)
フォークの先らへん(多分これも印あります)まで
後退し,(勿論「後方ヨシ!」後に)停車操作。
あとはフォークを上げて、台の白枠の中に
荷物を下げて荷下ろし完了。

フォークが引っかからないように確認したら、
「後方ヨシ!」で、フォークを下ろせる
位置まで後退。

停車操作をしたら、地面に当たらないように
一気にリフトを下げて、スタート時のように
微調整したらチルトを自分の方に目一杯寄せる。
それからまた通路に戻ってゴールに行くので
「右後方ヨシ!左後方ヨシ!」で確認したら
後退操作をして「後方ヨシ!」で、
走行の練習のときのようにスタート地点に戻る。


7.
降車準備

停車後、フォークを地面に当たるまで下げ、
マストチェーンを緩ませるためにリフトを軽く
下げて、
「チェンジレバーヨシ!サイドブレーキヨシ!
左後方ヨシ!」と確認をして、
後ろ向きで左足から降車します。
「終わりました!」と右手を上げて終了。

と言う流れです。

練習と違い、降車後問題点の指摘もなく
合格発表は不合格の場合だけ連絡が来る形なので
当日は自分の運転がどうだったかとかは
仲の良い人がいない限り全くわかりません。

不安と終わったと言う達成感のまじった
ふわふわした感じで終わります。

私を含め他の受講者達の危なかった点、
減点されたであろう点を紹介します。

荷物の場所への角を曲がったとき大回りになって、
パレットの中心に微調整しながら行くためにロス。

高さヨシ!を言い忘れる。

フォークの位置が高すぎてパレットの底をかする。

リフトを下げすぎて地面に当たる。

荷役の後退時に前後を交互に確認していない。

荷物を載せた後スタート位置前まで下がったとき
サイドブレーキを引いてしまう。

クランクを含め、コーナーの線から出てしまう。

荷物を下ろすときにチルトを傾けない。

後方ヨシ!忘れ。

レバーの誤操作。

最後の降車時に左後方を確認しない。

前向きで降りる。

「後ろヨシ」「うしろOK」などと呼称を間違える。

などなど、結構素人目でも見つけられる感じでした。

練習何となくやっとけば本番だけしっかり
出来るなんてことはないです。

受講社員前半組み1番タイムの早くて運転上手い人が
最終日に話しかけてきてくれて少し仲良くなったので
何でそんな上手いのかを聞くと、その人曰く。

「走行自体は車の運転と同じと思えばいいし、
台に来たらやることはわかるから出来る。
車と思ってやったらいいですよ。
イメトレはあまりしてません」

とのことでした。

そ、それセンス!

出来る人は出来ちゃう感じのようでした。

私のように物覚えも要領も記憶力もない方には
ひたすらイメトレをおすすめします。
私はまず習ったことを書き出して頭に入れ、
空いた時間や帰ってからもひたすら
イメトレしてました。

そうすると、

次どのレバーとかが無意識でも
パッと出るようになりました。

だから実際の試験でも操作的には
何の迷いもなく、間違えもすぐに気づけました。
サイドひきかけて慌てて手を引っ込めたりしたので
側から見たらバタバタして見えたと思いますが。

その人曰く本番90点は固いと言ってもらえたし

不合格者だけ連絡が来ると聞いてたけど
来ないので多分通ったと思います。

この記事が少しでも受ける方の参考になったら
幸いです。

【終わり】

追記
本日免許証が届き合格していることが
わかりました。
クレーン同様、実技も学科も自分が何点取れてたかとかは、
一切わかりませんでした。

ただこの記事も落ちた人が書くよりは
信頼性が少しは増したのではないかと思うので
参考にしていただけたら幸いです。

皆様の合格を祈ります。