+10【フォークリフト技能講習 2日目:実技(走行)】 | USHiROAD

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+10【フォークリフト技能講習 2日目:実技(走行)】


2日目:実技 走行
8時〜18時

2日目は試験会場でもある屋外に集合です。

前述の通り私は職業訓練学校で受けたので、
会場は砥石的なコースの学生達がいる棟と倉庫の棟の
間に特設されたコースでの受講でした。

実技が二つに分けられたのか、自動車免許のない
人と分けられたのか定かではありませんが、
学科を受けた40人中20人の受講でした。
後半の番号の人は別の特設場所だったので
教官1人と受講者10人での講習となります。

初めにオリエンテーションと言うか朝礼みたいな
ものがあり、服装チェックをします。
ちなみに実技はヘルメットと作業服、安全靴、
軍手着用での受講となります。

軍手は買えるにしても、この講習のために
ヘルメットや作業服を買うのはなあ
思われている方に安心していただきたいのは
ヘルメット貸し出しあります。
ただ、お願いするなら前日の学科の開始前に
伝えた方が先方にも親切だと思います。

私なら、

「持参物の中にあったヘルメット持ってないのですが、
買った方がいいですか?」
と聞きます。

事前の紙に書いてあるものではありますが、
講習会に電話しても応じられない旨があるので
怒られはしないと思います。
作業服に関してはパーカー、安全靴に関しては
スニーカーの方もいたけど何も触れられなかったので
して揃えることは無いと思います。
ただ私は万が一にも怒られる可能性があるのは
嫌なのでワークマンで買うと思います。

私はなるべく仕事に近い格好をと思ったので
ヘルメットにはヘッドライトついたままだし、
安全靴と脚半も装着して行きました。

教官については、恐らく相当な技術と経験が
必要だと思うのでそうなんだろうなと思いますが、
怖いというか、バリバリ仕事してきたぜ的な
おじさん(おじいさんちょい前?)でした。
名前も怖そうだし、サングラスしてるしで、
過去自動車学校とクレーン実技講習で
似たような感じでめちゃくちゃ怖かった教官の
トラウマがあるので開始前憂鬱でした。

が、しかし、近年のパワハラとかコンプラ的な
ことも影響しているのか、めちゃくちゃ優しかったです。
真面目にやってたり、ミスして教わったことを
繰り返さなかったからかもしれませんが。

1番効果的だったと思われるのは講義以外で
ちょっとでも教官と話したことだと思います。

休憩中、教官と話していたら細かいコツも
知れます。私の場合、喫煙所で話して
上がり症であることを伝えたので、プレッシャーなく
教えてもらえました。

もろもろ脱線しましたが、流れとしては
最初にフォークリフトの使用前点検の説明を受けます。
タイヤの確認では大きいボルトをハンマーで叩く、
ここにエンジンオイルがあるから油漏れを見る、
冷却水がここにあるから水漏れを見るなどなど。
これを指差呼称(指を刺して「〜ヨシ!」と言う確認)
で確認していく流れを教わります。

それから、早くも運転の説明に入ります。
私の会場で使用されたフォークリフトは
ガソリン式のカウンターフォークリフトでした。
ミッション(MT車)なので当然クラッチがあります。
AT限定で自動車免許を取った方やしばらく
ミッションに乗っていない方は不安だと思います。
会場によってはオートマのところも増えているそうです。
ミッションが不安で個人で取ろうと思っている方は事前に
オートマのフォークでの実技かを確認するのが
良いかもです。
(私の場合は会社命令だったので無理でした。)

かく言う私も自動車学校を卒業してからは20年近く
ミッション車を運転していなかったので、
不安を通り越して絶望してました。
(10年くらい前に門松作りに参加したとき
町内のおっちゃんに無理矢理軽トラ運転させられた
ことはありましたが)

ただ始まってしまえばハンドルの操作の方が難しいので
足は勝手に動きました。
何でこんなに違和感なく足が動くのかが謎で
ずっと考えていたのですが、

オートマチック車でも
渋滞の際や細い道を通る時にブレーキと
アクセルどちらにも足を置いて、
踏み替えたりしますよね?

前の車が進んだらブレーキじんわり緩めて、
列が流れ始めたらアクセル踏む。
ないしは、バックで段差があるところに停めるときに
段差を登る為に勢いは必要だけど、車止めは意外と近い
みたいな場面で、少しだけアクセル踏んで
じんわりブレーキみたいなシチュエーションは
少なくないと思います。

なので簡単に言えばミッションでのクラッチ操作の感覚は
数十年ぶりの慣れない感覚でも
オートマ限定だからと言って初めての感覚でも
無いと言った感じです。

ド不器用な私が言うので間違えないでしょう。

それとスノボやってたときに先輩から聞いた

一度身体を使って覚えた動きや感覚は
マッスルメモリーと言って身体が記憶している

と言う説は正しくて、
半クラ(半クラッチ…アクセルふかしてガソリン送りながらもクラッチの接続は僅かで低速にする動き)も
以外とすぐに感覚を思い出せます。
と言うか渋滞時のじわじわ進む感覚に近いです。

なので多分あの足の動きが染み付いているので
身体が勝手にコツをつかんでくれます。
(とは言ってもエンストしまくりましたが)

問題はハンドル操作です。
フォークリフトは自動車とは違い、後輪駆動です。
そして車のハンドルとは操作感がまったく違います。
フォークリフトは小回りがめっちゃ聞くし
後輪のみ動きます。

だから、「やべ、大回り過ぎた」と車の感じで
めっちゃハンドルを切るとえらい曲がります。

そして、カウンターフォークリフトの必須の
運転姿勢は、

左手はハンドル、右手は膝

と言うか腿。さらに左手は基本ハンドルに
ついた丸いノブを持たなくては行けません。
余談ですが私はチャリで通っていたので
行き道に片手運転してイメトレしてました。

サイドブレーキを引くとき、左側の前後確認の際は
右手とスイッチしますが、

両手離し、もしくは
両手持ちは試験の減点対象となります。

後から詳しく説明しますが、荷物の乗せ下ろしで
サイドブレーキとギア操作を頻繁に行う際は
左右の手を使うのでハンドルから手を離しがちに
なるので要注意です。

意識としては
ハンドルは固定されてないから
手を離すと落ちちゃう
みたいな気持ちでいれば
良いのではないかと思います。

走行時の操作について説明が終わったら、
もう間髪入れず受講番号一番から乗っていきます。
横に教官が歩いてついて行って指示をくれる感じです。
教官足速え!と思うかもですが短いコースをのろのろ
走る感じです。

最初はフォークの点検をして乗り込みます。

詳しく指差呼称としては、

【前】
マストチェーンヨシ!フォークヨシ!
【右】
前輪ヨシ!
(車体の下を見て)油(オイル)漏れナシ!
後輪ヨシ!
【後】
(車体の下を見て)水漏れナシ!
【左】
後輪ヨシ!
前輪ヨシ!

「○○始めます」(右手を上げて)

ここまでして左足から乗り込みます。

それからクラッチをしっかり踏める位置まで
座席を調整して、シートベルトを締めて
ミラーの調整をします。
そこからリフト(マストチェーン)を少し上げて
フォークを手前いっぱいまで寄せたら
走行準備は完了です。

最初はレバーの位置を覚えるのがストレスと思います。
こんな感じで配置されてます。




なので私は、上こ画像の通り、上から

リッチに変進

と覚えました。

フト(上下)ルト(爪角度)
速レバー 前行進レバー

の頭文字を取ってます。

操作前に「リッチに変進」と呟くのは効果的でした。
レバーをどっちに動かすとどっちに動くのかが
咄嗟に出るには慣れが必要なのでひたすら
イメトレするしかありません。
本番試験では誤操作も減点となります。
私の場合、

レバーとフォークが直接つながっている
イメージで動かしました。

手前、下に引けば傾くし
上に上がるみたいな単純化です。
逆向きの鎌的な意識です。

初級編の練習としては
直進、カーブ、後退、バックでカーブの練習です。


文字ばかりで分かりにくいと思うので最初に
イメージできるようにコースの簡単なマップです。




流れは、

「右前方ヨシ!「右後方ヨシ!」
「左前方ヨシ!左後方ヨシ!」
左右前後確認し、ギアと前進入れて
コーナー前まで進みます。

「右前方ヨシ!「右後方ヨシ!」
「左前方ヨシ!左後方ヨシ!」
左右の前後を確認して
「前方ヨシ!」と
前方確認してコーナーを曲がり、
台の前まで行ったら停車。
サイドブレーキを入れて前後進レバーをニュートラルに。

荷物の台があるところは倉庫で、
通ってきた通路は、現場では他の作業者や
フォーク、他の車両がいるかもしれないので、
倉庫から出る時は必ず左右前後を確認する
と言った意識を植え付けておけば大丈夫です。

「右前方ヨシ!「右後方ヨシ!」
「左前方ヨシ!左後方ヨシ!」
と左右の前後を確認して
「後方ヨシ!」と、
後方確認してバックで
コーナーを曲がり、スタート地点に停車します。

停車後、フォークを地面に当たるまで下げて、
マストチェーンを緩ませるためにリフトを軽く
下げて、チェンジレバー、サイドブレーキの確認、降りる
左後方の確認をして後ろ向きで左足から降車します。

点検、指差呼称、走行準備と停車後の流れは
実技試験と変わりません。

1人につき10分くらいかかるので待ち時間は結構長く、
大体1時間に一回乗れるかどうかです。
ほとんどの人が見学してイメトレしてました。
イメトレ大事です。

初日の午前はここまで。

昼からは少しだけクランクを前進後進する練習をします。
実際工場などで乗る場合は、他の作業者や様々な障害物など、
予期せぬものがあるので必ず目視確認をすべきであることを
前提として、

あくまで講習のコース内でのコツ
前置きしてコツを紹介しますと、(そして私の感覚として)

コーナーを曲がる時(前進)角に対して
斜めに前輪が30cmくらいの感覚を保った
状態をキープするようにハンドルを切る
とうまく曲がれます。

後輪が後ろの枠に当たらないかを重視すると、

前輪が角から離れすぎて曲がりきれず前方逆側の
コーナーに衝突したり、回りすぎて焦って
ハンドルを切り過ぎたりしてるうちにエンストしたり
しました。

角から30cm程度寄せてたら後ろに
当たるはずはないので
前輪を重視すべきです。

クランクの場合は、
それをキープして車体が
次の角に対して真っ直ぐになったら
直進で進む感覚です。
カクカクと道通りに進むと脱線すると思います。

ハンドルも真っ直ぐにして、右側の角に差し掛かったら
また30cmキープすれば楽々クランクをクリアできます。

私的にはクランクは楽勝なのでコーナーのが
難しかったです。

実技初日の最後は試験のコースを荷物の上げ下ろしを
せずに回る練習でした。

結構角に当たったりエンストしました。
ほいほい乗れたらすぐ慣れると思いますが、
次乗るのに1時間くらい待つのでイメトレとの
すり合わせが大事になり、
コツを掴むのに時間がかかりました。

私の回での実技試験の制限時間は9分で、
まだ荷物の乗せ下ろしも無い状態での教官の理想タイムは
4〜5分。
この日の私のベストは8分。

やべえ!な感じで初日終了。

実技会場の雰囲気は様々な製造業や塗装業とか
ワークマン男子的な人々が、各々の職場の
作業着を着て参加しているので
HUNTER×HUNTERの
ハンター試験会場みたいな感じです。
それぞれ集中してイメトレやら他の人の
走行を見ているのでSASUKEみたいな感じもありました。

【3日目につづく】