貴方ならどうする?

子どもに、「植物に水をあげるときは、葉っぱや花にかけるのではなく土にかけるほうがいい」と教え、その理由も教えました。
ところが、翌日見ていると子どもは葉っぱや花に水をかけています。あなたは何と言いますか?
A:水は土にかけなきゃダメでしょ。昨日教えたでしょ
B:土にかければ根っこから水が吸収されるよ
C:土にかけてあげて

これは、子どもに教えたばかりのことができないことに対しての基礎知識です。
貴方は何番の答えを言いますか?

答えはですね。
人間というものは、頭の片隅ではわかっていても、ついうっかりそれまでの習慣どおりに行動してしまうことがよくあります。Bのように言ってあげれば、「あ、そうだった」と思い出して実行できます。

ハンドボールの指導も同じなんだと思います。
Aのように言う人は、何を言うにも「○○しなきゃダメでしょ」という言い方をします。
「シュートを狙おうね」と言えばいいところで「シュート狙わなきゃダメでしょ」と言い、「声をだそうね」と言えばいいところで「しっかり声をださなきゃダメでしょ」と言います。

このような否定的な言い方をされていい気持ちのするひとはいません。
子どもだって同じです。
このように言われると心が閉じて素直な気持ちになれなくなります。

親(指導者)は「教えたばかりなのに!」と感じてイライラするわけです。
でも、こんなことでイライラしても始まりません。
おとなでも、何度言われてもできないことはあります。
私も、同じことを自分に何度言い聞かせてもなかなかできないことがあります(汗)

みなさんもあると思います。まして子どもはなおさらです。
ですから、許すことが大切。
子どもが忘れていることやできないことは、その都度言ってあげればいいのです。

「何度言わせるの?」などと言わないで、何度でも明るく楽しい調子で言ってあげてください。
その、諦めない一言(指導)が、必ず子どもを成長させてくれます。