朝、いつも健診に行くときに使っていた
バックについている
マタニティマークのキーホルダーを
外した。
内ポケットに隠した自分がいた。
今日は母子手帳も出さないし
毎回やっていた
血圧・体重・尿検査もなし。
名前が呼ばれて
夫と診察室へ。
院長先生の方が
しんみりしてて、
夫も今までに見たことがない様子で
私は何故か気丈に振る舞う。
色々話をして、
コロナ禍で付き添いNGで
録画のエコーしか見たことがない夫
『…旦那さん、エコー…見ますか?』
『見ておく?』
『…うん、一応…』
そう言って最後のエコーをしてもらった。
夢であって欲しい、
実は昨日のは誤診で
なんだ動いてるじゃん!!!
そうあって欲しい。
という気持ちと
覚悟を決めた感じが入り混じった
でも
明らかに動かない
先生も、いろんな角度で
エコーをしている………
先生もつい先日、
エコーで心拍を確認したばかり。
先生も気持ちがついていかないのかな…
『エコー写真……いる?』
『はい、欲しいです』
『うん、撮ってあげるね』
と、最後のエコー写真をもらった。
この後、入院中の流れを聞いた。
正直、丁寧な説明でも
頭に入ってこない
女性でピンとこないんだから
夫は…今の状態では尚更
『?』だったのでは…
私はそのまま入院となり、
玄関で夫とさよならになった。
夫は涙を堪えているように見えた。
にこっとして、
大丈夫、頑張る、と心で言った。
気をつけてねと見送る。
助産師さんに付き添われて
出産する時に行くはずだった
病室フロアへと入る。
妊娠さんやママ達がたくさんいる
相部屋とは真反対の
一番端の個室に案内された。
テキパキあえて明るく元気な
助産師さん(ベテランな感じ)が
『これに着替えようね!』
『お昼ご飯もでるからね!
好き嫌いあるのー??』と
割と笑顔で会話を交わした。
今思い返しても、
なんであんなに
笑顔で振る舞えたのか。
まだ現実逃避してたのかな。