最近僕がシェアした、アメリカのJordan Wilimovsky選手についての記事。
彼はオープンウォーターの第一人者で、世界チャンピオンでもあります。22歳。若い!
そんな彼についての記事を読んでいて、ふと、というか、前にも思ったことがフラッシュバックしてきたので、少し考えてみました。
この記事を読んでいて一番印象に残ったことは、彼が「もともと水泳が得意ではなかったこと」ではなく、「背は小さいけど、類い稀なハードワーカー」でもなく
「世界で2人目のオープンウォーター(10km)と競泳(1500m)のオリンピックメダリストになろうとしている」ということ。
「泳ぐ」という最大の共通項のおかげで、オープンウォーターも競泳も同じじゃん!
という人が多いのは間違いないと思います。
そんな方々の為にも、その「違い」というところをまず少し簡単に説明します。
競泳
⑴泳ぐ環境は、屋内外除いて基本的に常に一定
⑵1コースに1人、レースの99%は自分との戦い
⑶運動時間は、平均15分(1500m)
オープンウォーター(OWS)
⑴海や池で行われる為、レース直前、レース中での環境の変化はあり
⑵集団になってレース展開をするので、フィジカルコンタクト、人との戦いの要素がある
⑶運動時間は、1時間50分程
この3点だけ比較しても、泳ぐ環境という点において、かなり違いがあることが分かります。
かなり大雑把ですが、細かく言えばキリがないのでご了承下さい...。
つまり、競泳が「速い」からOWSで勝てる訳ではなく、逆もまたしかり、な訳です。
「速さ」と「強さ(フィジカルはもちろん、メンタルも)」を兼ね備えてないと、OWSでは勝てない。「速い」だけでは、OWSで勝つのは難しい。だから、フィジカルを強化する為に筋肉をつければいい!!!という単純な発想は、今度は逆に競泳において最大のデメリットとなる可能性があります。
(ここら辺の競泳とOWSの兼ね合いの詳細については、またまたで申し訳ありませんが割愛させて頂きます。)
そう!
競泳とOWSの両立は、とても難しい...。
それが世界トップレベルとなると尚更...。
な訳ですね。
故に、このような選手はかなり稀。メダルを取るとなると、そんな選手いた...?というわけです。
事実、オリンピック同一大会で競泳とOWSにおいてメダルを取ったのは、ロンドン大会でオープンウォーター金、競泳で銅メダルを獲得したチュニジアのウサマ・メルリ選手のみ。
世界でただ1人...。
話は少し変わって...
最近、というか、ここ数年、野球界では日ハムの大谷選手の「二刀流」は、常に注目されています。中学生や高校生で、「エースで4番」これは比較的当たり前という感覚なのに、プロになると「えぇ!?二刀流!?!?」という声が...。
なぜでしょう...?
プロの世界は二刀流で活躍出来るほど甘くない...
投手としても野手としても練習をし、試合に出ることでケガのリスクが高まる...
そんなところで、今までは「ありえなかったこと、タブーであった」のかな、と思います。
ここで!!!
この2人のアスリートに共通していることは、何でしょうか。
それがこの話のメインディッシュでもあります。
それを僕なりに、考察してみました。
「今までは出来なかったこと、ありえなかったこと、タブーとされていたようなことが出来る時代が、ここ最近来ているのではないか。チャレンジしていく限り、スポーツのエリアに限界はないのではないか」
ということ。
スポーツ科学の発展に伴い、近年のスポーツ選手は各競技に特化した体型、機能、技術を身につけていると思います。
昔は「中肉中背」が良しとされていた時代から、「この種目をやるならこういう体型がいい」という時代へと移り変わっています。
そうすることで、各競技のレベルは飛躍的に向上し、「より強く、より速く、より高く」なっています。
それが故に、こういったマルチ型プレーヤー、複数種目でのトップ選手が出にくくなっている、ことは事実と考えられ、それが認められにくい構造に繋がっているのではないかと考えます。
特に日本では。
競泳に注目してみても、萩野選手、瀬戸選手の複数種目でのメダル挑戦は、かなり新鮮味のある話題でしたよね。
何故か?
昔の競泳といえば、イアンソープ、ホーヘンバンド、ハケット、モーゼス、ハンセン、北島、アービン、クロッカー、ピアソル(選手略)...僕の中でのスーパースターは数え切れないほどいますが、どの選手もやはり単一種目でのスター、でした。
(コグリン選手というマルチスイマーはいましたね。)
しかしここ最近は、フェルプス、ロクテ、萩野、瀬戸、ホッスー、どの選手も複数種目で世界トップレベルで戦っています。
つまり、1人のスイマーが、複数種目でメダル争いをすることはもはや珍しくはない、もちろん簡単なことではないですが、不可能、ありえないことではない、ということが考えられます。
話が長くなってしまいましたが、つまり僕が言いたいことは、
「やれないことはない」
ということです。
なんじゃそりゃ!!!笑
かも知れませんが、これは真剣にそうだと思います。
一つ一つの競技、種目に特化したトレーニング、理論がある今の時代にこそ、それぞれのメリットデメリットを上手く活かすことの出来るマルチプレーヤーになることができると僕は思います。今は世界でまだ数人...かもしれませんが、いつの日か、これがスタンダードになっているかもしれません。
スポーツに壁はない、限界はない、競技の枠なんかどこにもない。
いつの日か、そういうスポーツが出てくるって考えると、ワクワクしませんか?
2020年東京オリンピック、アメリカのこの選手が、もしかしたら競泳とオープンウォーターでダブルで金メダルを取る史上初の選手になるかもしれません。
スポーツの限界を常に超えるアスリート
カッコいいですね(^○^)
スポーツの可能性は、無限。全てはPOSSIBLE。
だからこそ、僕たちは興奮し、感動し、応援する。その輝く選手たちは、常に僕たちに勇気と感動を与えてくれます!!!
では!