「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」 -7ページ目

「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

潜在意識の働きで、あなたは「スーパーなあなた」になるのです。そのための素材・方法も実はあなたの手元にすでに多くあります。ここでは、あなたがそれを見出し、活用するお手伝いをいたします。胎児(あなた)は、胎児(あなた)の夢により進化します。

懐中温泉です、

 

歴史シミュレーションその36

 

 

義昭は、ゆっくりと頷いた。

 

「よい。
 足利義昭、
 

ここに『上杉の国における将軍』の名を

認める。

 

 京の座は、今しばらく宙に浮いたままと

なろう。

 

 しかし、『将軍』という名が、
 

越後・関東・北陸にて生きている限り、
 

信長の『天下布武』も、
完全には天下を

一人で抱えきれぬ」

 

こうして、「将軍の座」は二重になった。

 

京には、信長の支配する朝廷と寺社。


越後・関東・北陸には、上杉のもとに

掲げられた「足利将軍」の名。

 

その二つの座が揺れ動く中で、

九頭竜川後の天下は、
さらに複雑で、

重層的なかたちを取り

始めていた。

 

第十八話 反信長同盟、火と水の誓い

 

瀬戸内の水は、夏の光を受けてきらめいて

いた。


その水面を行き交う船のうち、

いくつかには大きな旗が立てられている。

 

毛利の旗。
本願寺の旗。
そして―上杉の旗。

 

三つの旗が、一つの港に集い始めていた。

 

場所は、播磨と備前の境の小さな入江。

 

ここに、「反信長同盟」の具体的な誓約を

交わす場が設けられたのである。

 

毛利の三道、上杉の北陸

 

小早川隆景は、港の一角に設けられた

座に座していた。


吉川元春は、その隣にいる。

 

「山陽道よりの進軍、
 

山陰道よりの進軍、
 

水軍による摂津・和泉への圧力

 

 これが毛利の“三道併進策”でござる」

 

隆景の言葉に、謙信は頷いた。

 

「我らは、北陸より越前へ入り、
 

九頭竜川にて織田を押し返した。

 

 その後、北陸と関東の支配を整え

つつあり、いつでも再び越前へ兵を

出し得る体勢を取りつつある」

 

本願寺からは、一人の僧が来ていた。


摂津・石山に籠る本願寺を代表する者

である。

 

「本願寺は、
摂津にて十数年信長に抗して

まいった。

 

 寺を囲まれ、
 

門徒を焼かれ、
 

なお信を守っておる。

 

 我らにとっても、
 

上杉と毛利の動きは、
 

『信長を包む三方の網』となり得る」

 

三者は、地図を前にして座している。

 

毛利は西から。


本願寺は中央から。


上杉は北から。

 

その三方が、
信長の畿内・東海の政を

包囲する形になる。

 

誓約の言葉

 

隆景が、静かに口を開いた。

 

「上杉殿。
 本願寺殿。

 

 我ら毛利は、
 信長の天下布武に対し、
 

これまで『中国の地』にて抵抗して参った。

 

 しかし、
 九頭竜川にて上杉殿が信長を

押し返された今、
戦の舞台は単なる一地方ではなく、
 

天下の形を決する場となりつつある。

 

 ゆえに、
 

ここに『反信長同盟』の誓いを改めて

交わしたく存じます」

 

謙信は頷き、短く言った。

 

「我も同じ思いにございます。

 

 越後・北陸・関東にて信長を包み、
 

毛利殿・本願寺殿は中国・摂津にて

信長を包む。

 

 その網が一度に締まりては、
 

信長といえども、
天下のすべてを抱えきれぬ」

本願寺の僧が、手を合わせた。

 

「信長は、寺を焼き、仏を壊し、
 

門徒を散らしながら、
 

なお『新しき秩序』を作らんとしております。

 

 我らは、信長をただ憎むのみならず、
 

その『新しき秩序』が、
人の心と仏法を

いかに傷つけるかを問い続けておる。

 

 その問いに、
『義』を持って応えようと

する者が、
ここに二人いる

 

上杉殿と毛利殿。

 

 ゆえに、本願寺もここに加わるべきと、
 

思い定めました」

 

 

ご精読ありがとうございました。

 

懐中温泉