「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」 -14ページ目

「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

潜在意識の働きで、あなたは「スーパーなあなた」になるのです。そのための素材・方法も実はあなたの手元にすでに多くあります。ここでは、あなたがそれを見出し、活用するお手伝いをいたします。胎児(あなた)は、胎児(あなた)の夢により進化します。

懐中温泉です、

 

歴史シミュレーションその29

 

 

商人たちの顔に、安堵と警戒が交錯

する。

 

「上杉殿は、港を“上杉の道”とされる

おつもりにございますか」

 

「その通りだ」

 

謙信は、海へ目をやった。

 

「北陸の海は、越後と能登を結び、
 

越後と佐渡を結び、
 東国と北国を結ぶ。

 

 その流れを、
上杉の『公の道』として扱う。

 

 津料の統一は、その第一歩に

過ぎぬ」

 

こうして、能登・越中・越後の港には、

上杉からの「津料規定」が告げられた。

 


それは、商人にとっては負担の軽減

であり、上杉にとっては「海を通る財

と情報」を握るための網でもあった。

 

山の道を「兵の道」にする

 

能登の海を見たあと、謙信は越中の

山へ向かった。

 

越中の山道は、険しい。


谷を越え、峠を越え、
ところどころに

小さな集落がある。

 

ここは、兵や荷を運ぶ「山の道」

である。

 


九頭竜川へ向かうときも、
越後から加賀へ

出るときも、
この越中の山道を通ることになる。

 

「山の道は、兵の命を預かる道

でもある」

 

謙信は、山村の土豪たちを集めた。

 

「ここで兵が飢えれば、
 

戦場へ出る前に負けておる。

 

 ゆえに、山の道には、
 

『上杉の蔵』を置く」

 

山の途中に、小さな蔵がいくつか

築かれる。


米、塩、乾物、火薬などを少しずつ

蓄える蔵である。

 

「蔵番は、そなたらに任せる。


 ただし、兵が通るときには、必ず

定められた分を出すこと。

 


 一揆が襲うようなことあらば、
 

上杉の名において守ること。

 

 代わりに、年貢の一部を減じ、
 

山村の市を許す」

 

土豪たちは、驚いたような顔をした。

 

「山の道が、ただの“通り道”ではなく、
 

上杉の『兵の道』として扱われる

のでございますか」

 

「そうだ」

 

謙信は、山の稜線を指さした。

 

「越後と越前を結ぶのは、九頭竜川

だけではない。

 

 その間を通る山道を整えねば、
 

いざというとき兵が動けぬ。

 

 兵だけではない。

 


 山村の者も、この道を通して、越後や

関東の市へ出入りすることができる

ようにする」

 

山の道に蔵と市が置かれ、越中の

山村は、「上杉の兵を支える場所」と

「上杉の商を支える場所」を兼ねるように

なった。

 

北陸の「国」としての骨組み

能登の港と越中の山。

 


そこに「津料の統一」と「蔵と市」が

置かれたことで、北陸の地図は、

少しずつ別の姿を取り始めていた。

 

 

ご精読ありがとうございました。

 

懐中温泉