魚は水を知らない | 「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

潜在意識の働きで、あなたは「スーパーなあなた」になるのです。そのための素材・方法も実はあなたの手元にすでに多くあります。ここでは、あなたがそれを見出し、活用するお手伝いをいたします。胎児(あなた)は、胎児(あなた)の夢により進化します。

懐中温泉です、

 

あなたは、水を得た魚という言葉を聞いたり、

使ったりしたことがあると思います。

 

 

まるで水を得た魚のように

 

ピチピチと生き生き活動する人を評して用いる

フレーズですね。

 

他方で、なかなか思いつかないことですが、

おそらく、

 

魚は水を知らない

 

この場合の方が圧倒的に多いでしょう。

 

海や川、湖などに棲息する魚は、圧倒的多数が

水の存在を知らないのです。

 

水中にいるからです。

 

おそらく水を知るのは、ボラやトビウオのように

水中から空中にジャンプする習性のある

ごく一部の魚くらいではないかと思います。

 

トビウオは種類によっては何十メートルも飛ぶ

ものもいて有名です。

 

ボラについては、ごく浅瀬の海水浴場などで

ときどき大きな魚が水面からジャンプしている

のを見かけますが、あれがそうです。

 

彼らは、わたしたち陸上で生活する人間が、

ダイビングやスキューバダイビングをするような

感じで水中遊泳を楽しむのと同じとみなすことも

できるでしょう。

 

空中遊泳をしているのです。

 

しかし、ダイビングやスキューバダイビングを

趣味とする人、または同じ人でも生涯するわけ

でもないでしょうから一定の期間であるために、

全体の人口比にするとごく限られています。

 

同様に、圧倒的多数の魚は生涯水中にいます。

 

世界中の海をまたにかけて群れをなして忙しく

回遊するマグロやカツオなど、水面をジャンプする

ものはあまりいないのではないでしょうか。

 

いたとするとよほど差し迫った場合か、ごく変わり者

ということになるのではないかと想像します。

 

ほとんどの場合は水中にいて、外に出ることもない

ので自分たちが棲息する水の存在を意識する

機会もないでしょう。

 

わたしたちがふだんその中にいる空気を意識する

ことをしないように。

 

もちろん、わたしたちは科学知識の一部として、

空気や空気を構成する重要な要素である酸素、

そして、吐き出す二酸化炭素については身につけて

います。

 

とはいえ、なにしろ目に見えず、ほとんど重さもない。

 

空気が重い

 

重い空気

 

感覚としてありますし、とくに実際にその中に含まれる

水分が多いと湿度として体感します。

 

だから、空気を意識することもそれなりにあります。

 

魚の場合はどうか。

 

海水と淡水との違いは魚にはどうとらえられるのか。

 

ここらへんもいろいろ研究があるのだと思いますが、

たとえばウナギのように稚魚のときには太平洋の

ような大きい海の深いところにいて、やがて淡水の

川を遡上するような魚もいます。

 

実際、ウナギは魚ですが、なんとなくふだんウナギを

魚ととらえることは少ないような気がします。

 

ちょっと魚を超越しているところがあるのは、海水と

淡水の境界を越えているからか。

 

サケなどもそうですね。

 

とは言え、彼らとてもその中に物知りがいたり、研究者

がいて、水というものについて知識を蓄えて仲間に

知らせるというようなことはちょっと想像できない。

 

もしかするといるかもしれませんが、たぶん個体と

してではない。

 

それこそ集団で社会的な記憶としてもつのでしょう。

 

社会的DNAとでもいうような。

 

そして、ふだん水とまったく意識していない魚類がなに

かしらの環境の変化により、陸上に出て行く必要が

できた。

 

この現象は、実際にわたしたちの祖先が経験したこと

でもあります。

 

魚類から両棲類に進化するときです。

 

そこらへんについても進化生物学で研究が進んでいる

わけです。

 

逆に言えば、すっかりその中にあって、存在をまったく

意識していなければ進化もない。

 

ということにもなります。

 

すっかり居心地がよい環境になじんでしまう。

 

となるとひょっとして退化することだってありえます。

 

ほとんどの魚は両棲類にならずに魚であり続け、

今にいたっています。

 

それはそれで充実はしているでしょうが。

 

実は同じようなことは、空気の存在は知っている

人間でも起きていると言えます。

 

それは幻想の中で生きているからです。

 

しかもいくつもの幻想の中で。

 

自分が幻想の中で生きていると気づいたとき。

 

気づいて、その外に出てみる、ということをした

とき。

 

このときが、進化のために大きな機会をもたらす。

 

十分にありえます。

 

水のなかに暮らす魚が水の存在に気づくとき。

 

想像してください。

 

 
ご精読ありがとうございました。
 
懐中温泉