懐中温泉です、
想像してください。
あなたの願いがすべてかなうとしたら。
よく耳にしたり、目にしたりするのは、3つの
願いというものです。
その前提から始まる話というのは、決まって、
最後は3つの願いに矛盾があったりしてうまく
いかない、というエンディングとなるようです。
そしてまた、聞いている方も、なあんだ、と
納得して終わることになっています。
うまくいきっぱなしとなると、かえってなんだか
落ち着かない。
そして、その種類の話というのは、こうした
実際にはありえない魔法話というのはおいて、
まじめに汗水垂らしてはたらくこと。
このような教訓に導かれる、という寸法です。
あるいは、もうひとつのメイン・ストリームを
いく話というのは、悪魔とのものです。
なんでも好きなこと、望みをかなえる代わりに
魂を売る。
そのような契約書にサインしたりする。
死んだ後、地獄に行くことをあらかじめ決めて
あったりする。
もっとも、このような設定の場合は、だいたいは
なんとか魂を悪魔に売り渡さずにすむ、というのが
おさまりの良いエンディングです。
要は、聞き手への教訓
汗水垂らして働くこと
楽して儲けようとは考えるな
これらが通じればいいだけのことなので。
そして、実はたぶんほとんどの人が、こういった
具合に条件設定されていた方が聞きやすい
と思います。
なぜなら、なんでもかなえられる、制限なし、となると
なかなか大変だからです。
どうしてそうなるのか。
それは、わたしたちが幼少期から、
資源は有限
限りがある。
こう教わってきているからです。
思想として血肉になっていると言ってもよいでしょう。
ところが、実は
資源は無限
だから、なんでもかなえられる。
このように出し抜けに言われても、ちょっと思考が
追いついていかない。
十分にありうることです。
どうしてもわたしたちはゼロ・サムゲームで考えて
しまう。
参加者それぞれの選択する行動が何であれ、
各参加者の得失点の総和がゼロになるゲーム
またそれにより行動も決まってしまう。
自分が足りなければ、他の誰かから奪う。
競争する
支配・被支配の関係を結ぶ
誰かにしたがう
誰かをしたがえさせる
勝つか負けるか
弱肉強食の世界です。
生命進化40億年
ずっとこれでやってきていますので、すっかり本能
の一部となっている。
つい今し方までそうだったと言ってもよい。
しかし、違うのです。
資源は無限
あなたはあなたの望むことはすべてかなえられる。
もっとも、もしかするとこれまで、実のところあなたの
ものでないものもほしいと思っていたかもしれません。
それはかなわないでしょう。
それを本当にほしいと思っている人のもとに向かう
からです。
そして、あなたもまたことさらに執着することもない。
自分がほしいものが明確になれば、自然にそうなって
きます。
と、偉そうに述べてきましたが、これは私自身、常に
ある壁です。
まあ、以前よりは壁の高さも低くなり、また壁の厚みも
薄くなっている。
それでも、かなり自分に言い聞かせる必要があるのは
確かです。
資源は無限である、と。
もちろん、そんな、自分に言い聞かせるようでは、まだまだ、
とも言えます。
さらに訓練が必要です。
あなたはいかがでしょうか。
すべてかなう。
そう信じられればいいだけなのですが。
