懐中温泉です、
あなたと共にこの近未来社会に来てから
そろそろ1年が過ぎようとしています。
今、私は、あなたがあなた委員会を編成して
あなたの願望を実現させようとしているように、
私の委員会を編成しています。
私のあなた委員会です。
「私の委員会、でいいんじゃないの？」
そうとも言えますが、あなたと行動を共にして
この五里霧中状態がつづく中、進んでいく道を
切り開いていっている。
そう言いたいのです。
世界全体が、そっくり丸ごと、何か五感では知覚
できないスケールの大きなタイムマシンで、
不意にこの近未来にやってきてしまった。
本当に誰も予測していなかった。
一寸先は闇
とはこのことだ。
昨日までの世界とは多くが共通し、よく似ている。
が、やはりいろいろ違うし、その違いが目に付く
ようになっている。
人の移動が極端に制限されているために、
物理的にはローカルなのですが、一方では
コミュニケーション技術の進展は大きく、
グローバルな距離を縮めています。
世界が狭くなった。
自分の移動範囲が狭められた、という見方も
できますが、一方では、互いに、連絡を取ろうと
すればそれは必ずしも不可能ではない。
とらえ方しだいで、好ましくもあり、好ましくなくも
ある。
そのような状況が次第にクリアになってきている。
そう言えるでしょう。
過去に戻ることはできない。
昨日までの世界には戻れない。
タイムマシンの作動は1回限りで、しかも1方向
のみ。
そしてこの近未来社会では、一種の静かな戦争が
起きている。
一応、世界的疫病の蔓延という形式をとっています。
コミュニティがまとまるには、共通の敵を持つこと。
これは人間の細胞レベルから社会集団まですべてに
共通する原理です。
現生人類、ホモ・サピエンスがこの世に現れてから
20万年くらい
文明を築き上げてきたのが概ね1万年、あるいは
超古代文明があったとして、数万年
その間、ずっと互いに争うのが原則でした。
世界がまとまったことは、世界大戦が終わった直後、
瞬間的でしかなかった。
平和の祭典であるオリンピックはその実、国毎の
代理闘争ですし、
万国博覧会も、産業・経済の競争がその根底にある。
ところが、インターネットの網の目が世界をカバーし、
クラウド・コンピュータで世界中の情報が集積され、
先に述べたように、世界が狭くなっている。
緊密化している。
その中で、パンデミック、疫病の世界的蔓延です。
心理的には五里霧中の中、正体の知れない、
動きのわからない、たぶん進化のスピードの速い
病原菌・ウィルスという共通の敵を前にして、
世界は、あるいは人類は1つになってきた。
そう見ることもできそうです。
先行き、どうなるかわからない。
少なくとも、従来の、昨日までの世界を支えてきた
価値観はそのまま保たれうるとは考えにくい。
いや、音をたてて崩れている。
なにしろ、平均余命が80年とされていたのに、
今や、政府や経済界はしれっと、人生100年時代、
と言うようになっているのです。
人生80年で立てるライフプランと100年では
まったく違ってきます。
しかし、これもとらえ方次第。
要するに自分の好きな生き方をすれば良い。
ということなのです。
そのためにあなたはあなた委員会を編成し、
高校2年生のあなたが委員長になり、あなたの
願望を果たしていこうとしている。
私もそうです。
ところで、戦時にある、という想いが作用して
いるのか、最近、よく目にとまるのが、
海軍めしレシピです。
旧帝国海軍めし。
一般レシピと、その応用である弁当レシピ。
20世紀半ばのものですので、
コンニャク
大根
油揚げ
ほうれん草
などの伝統的食材を醤油味で味付けした飯。
いかにも高校2年生が喜んで食べそうな。
肉といっしょにですが。
そういうものを食べたくなっているというのは、
やはり高校2年生委員長がはりきっているのか
と思います。
あなたの委員長はどうですか。
あなたが何を食べたいか、で判定できます。
確認してください。
