懐中温泉です、
あなたにあらかじめお詫びしたい。
何をお詫びするかというと、私の
アクセントならびにイントネーション
です。
比較的きれいな言い方をしました。
つまり、訛り(なまり)です。
これは、出身地に由来するもの
と思われます。
とくに抑揚がない。
どうしてか、と言いますと、私は
例の納豆原理主義者の総本山。
納豆原理主義者の巣窟とされる、
北関東太平洋岸に位置する県の
出身者だからです。
ここは、いわゆるイントネーションが
ない。
あるいはあるのかもしれないが、
発音に抑揚をつける、という工夫が
ない。
なぜか。
たぶん、めんどくさいから。
いや、めんどくさい、というのも
めんどくせー。
めんどくせーことが大嫌い。
といって、最近の4文字固めに
沿って、
めんどい
とまで圧縮するのも、それはそれで
知恵が必要というか、これまた
めんどくせー。
なにしろ、ここの県南は、いわゆる
ヤンキーの聖地と呼ばれる土地
です。
映画では、深田恭子さん主演の
『下妻物語』 で有名です。
あ、ヤンキーというのはもちろん、
アメリカ人のことではなく、
昔ヤンチャをしたことがある、
と言う場合の、ヤンチャと頭で韻
を踏む、ヤンキーの方です。
たぶん、将来は本当のヤンキーに
なることに憧れて、今は内なる暴力と
必死に戦う日々です。
彼らはとくに、めんどくせーのが
嫌いです。
発言発話も意思表示であり、大事な
コミュニケーションには欠かせません。
が、なるべく短時間にすませたい。
あちこち、上がったり下がったり、
発音や発言・発話にそんな余計な
ことをしてられっかよ。
めんどくせーな。
とくに、関西の奴らの、値切るだの、
なんだの。
時間かかってしょうがねえ。
男は、いや、女でもストレートに
かませよ。
一直線だよ。
抑揚なんてかまわねえから、
真っ直ぐ、一直線に発話して、
んで、最後に
っぺ
と、付加疑問文にすればいいんだよ。
さらに強調したいのであれば、
っぺよ。
と、よを付ければ済むだろ?あ?
と口の半分だけ大きく開けるように
してシメるのがポイントです。
別段、県南に限りません。
県をあげてそうなのです。
なぜ、かくも急ぐのか。
事は急を要するのか。
ちんたら、まどろっこしいことを
しているヒマはないのか。
それは、この県、旧国時代は
常陸(ひたち)
と呼ばれた国全体を挙げて
そうなのです。
なぜかといえば、この旧国は
蝦夷(えぞ)と国境を接する、
あるいは入り交じる辺境地帯。
最前線地帯であったからです。
奈良時代、今から1300年以上も
前に成立した
『常陸風土記』以来、今にいたるまで
その気風は変わらないでしょう。
とくに私自身が生まれ育ったのは
県北の太平洋岸、産業城下町です。
ここは、さらにその最前線辺境地帯
としての性格が強い。
ということで、発音や発話のために
イントネーションをつける、抑揚を
楽しんでコミュニケーションをとる、
などと悠長なものは身につけていない。
・・・と、長々とお詫びをしました。
それは、タイトルにした
良い宵(よいよい)
が、音声録音の方では、もしかすると
イントネーションがうまく表せない。
かもしれないからです。
ひょっとすると、
おじいさんなどが、ヨイヨイ
の方のヨイヨイ、になってしまって
いるかも。
もしもそうなってしまっては、
せっかく清少納言の『枕草子』
などにあやかって、日本の伝統美
宵(よい)
を賛美しよう、という私の意図が
うまく果たされない。
そのため、あらかじめお詫びをした
という次第なのです。
ただ、お詫びをしている間に、
この辺境地帯成立
最前線がどのように形成されたのか
ふと思い出すことがありました。
次回、この点について触れたいと
思います。
そのときまで、あなたには、
宵が良い、
ということを噛みしめていただきたい。
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