懐中温泉です。
本ブログをご訪問いただき、
心より感謝いたします。
なるほど、これでは
とても良い子たちにはそのまま
読ませられない。
「あら、いやん。」
https://youtu.be/uMSLwK7b06o
などというレベルでは、
ありませんでした。
注文していた
『アラビアン・ナイト』
が届きましたので、早速
読んでみました。
ちくま文庫で、
バートン版『千夜一夜物語』
として出ている全12巻の
第1巻。
表紙カバーからして、
申し訳程度に布きれを
身につけている、事実上
全裸の女性が一面に描かれています。
芸術作品、として押し通せば
それですむでしょうが、
どう見ても人間の官能を
直接刺激する絵柄です。
ちくま文庫を出している
筑摩書店は、良書を出している
出版社です。
したがって、良書の
表紙カバーなのだから、
官能的な裸体美人だとしても
これは芸術だ。
だから、良い子の
少年少女にも読ませていい。
そのように即断できるかどうか。
大いに悩むところです。
クレヨンしんちゃんであれば
難しい字は読めなくとも、
この表紙は喜んで
眺めるはずです。
そして、
「父ちゃん、
これ読んで。」
と父親のヒロシを驚かせるでしょう。
しかし、父親も
まさか有名な『アラビアン・ナイト』
が、こんな、
「あら、いやん」だったとは・・・
そのように思いながらも、
なにしろ、ちくま文庫なのだから、と
襟を正して読み始め、
その内容を知って一層驚くことでしょう。
まず、
まえがきで、
編纂者であるバートンの、
編纂に関しての解説があります。
これを読むことで、
謎が解けるのです。
9世紀に成立したとされる
アラビア・ペルシャ・インド
などの民話を約250集めたこの説話集。
その編纂と英語への翻訳も、
バートンが19世紀末に集大成するまでに
200年以上、幾人もの先達の努力が
あったことを知ります。
しかし、バートン以前は、
翻訳の姿勢で学術的に過ぎたり、
解釈のあり方が不十分であったり
しました。
バートンの訳業は、
アラビア人が英語であれば
こうも書くだろうか、という
姿勢で貫かれています。
翻訳とはそうあるべきだと、
私も思います。
とはいえ、それは
きわめて困難です。
それは、バートンも言うように、
精神ばかりでなく、構造やスタイル、
内容さえもそっくり保存して、
忠実に伝えなければならないからです。
しかも、彼の
出版した時期は19世紀末の
イギリスということで、まさに
「みだらなヴィクトリアン」の時代でした。
彼の翻訳は、
翻訳自体が正調なものでなければ、
ただ単に淫蕩で、放埒で、
いたずらに官能を刺激するだけとなる。
そのような畏れも十分に
あったのでした。
それこそ、世間的には紳士淑女でつくろい
ながら、その実世俗を極め、
みだらな社交生活を繰り返すヴィクトリア期
英国人の退廃文化に相応する形で。
淑女がこっそり、
本書を読みふけり、
淫らな想像を・・・
それはかまわないのですが、
単なる官能小説ではないのです。
脳への刺激で言えば、
爬虫類脳の部分への刺激に
とどまるものではありません。
喜怒哀楽、
人間の持つ感情をあまねく刺激し、
ほ乳類脳への刺激の方が
大きいです。
あるいは、想像を無限に膨らませる、
ということで人間脳への
直接働きかけともなるのです。
言うなれば、脳全体への
最高の栄養となるのです。
まさに良書であり、
ちくま文庫です。
なるほど、
と大いに納得するのですが、
それにしても、物語の出だしから
して、男女の乱交です。
善王であった王様が、どのようにして
毎夜処女を寝所に迎え、
翌朝には処刑してしまう日々を
3年間続けるようになったのか。
その点を納得づけるために、
どうしても克明な描写が
不可欠となります。
乱交を克明に具体的に
ありありと目に見えるように
描かなくてはならないのです。
バートンは苦労しただろう。
そのように思いをはせながらも、
脳神経の再構成を極めるべく、
私は本書を読み進めることを
決意するのでした。
あなたへも、脳全体の刺激を
するために、強くおすすめします。
さしあたりは、表紙カバーを眺める。
ここから始めればいいでしょう。
https://www.naturalsuccess.jp/xpower/opt/#vvY0PE
ご精読ありがとうございます。
懐中温泉