本ブログをご訪問いただき
心より感謝いたします。
もっぱら心理戦に入ります。
気分的には
映画『Uボート』のドイツ潜水艦の
ようです。
急速潜行し、
敵からの攻撃を避ける
水中でエンジンを停止し、
音波探知機で見つからないように
する
息さえも潜める
ピコーン、ピコーン
音波探知機が発する音だけが響きます。
この音が標的にあたって、はね返り、
そのはね返りの音波が示す形に
異常があれば、そこに狙うべき存在がある
そういう器機です。
ピコーン、ピコーン,,,
チェスタトン隠匿作戦は、
第２局面に入りました。
あなたもお気づきでしょうが、
第２局面に入りました。
あなたもお気づきでしょうが、
「藤井の胸、大きいと思わねえ？」
とはどういうことだろうか
それだけを考えている人間が、
自分の意図を隠すために8ヶ月間に
およぶチェスタトン作戦をあらかじめ
立案できし、その通りに実践した
わけではありません。
すべて霧の中を手探りで、
やむなく行った結果です。
あるいは海中で
海上の様子もわからないまま
潜行し続ける
そんな感じとも言えます。
上の命題を抱えて脳を
用い続けている
脳（のう）んでいる
4ヶ月間脳み続け、
なんら解答が得られず
解決の糸口を見出そうと
その成長進化する胸の
持ち主の家を訪問する
しかし、そもそもが
命題そのものを理解するに
いたっていなかったため、
なんら手がかりを得られなかった。
しかし、客観的には
好意を抱く同級生の自宅を
訪問し、珍客として母親の手作りの
ケーキをごちそうになり
3時間滞在した。
その事実が残ります。
アクションを
起こしたわけです。
つい先日まで歩き方さえ忘れた
人間で、その時点でもまだ
実はぎくしゃくしています。
が、少なくとも、
上の命題について考えている
ときは、そちらに意識が向いているので
歩くことそのものは忘れています。
そのときには潜在意識の働きで、
それなりにスムーズな動きを
見せていたのだと思います。
脳裏に流れる行進曲の影響により、
二拍子で行進調ではあるが、
ぎくしゃく感はなかったはずです。
アクションを起こした。
作用・反作用、である。
ケーキをごちそうになったし、
グループ交際を望まれている。
では、クリスマスの集いを
催そう。
木の葉を隠したければ
森の中にだ。
チェスタトンもそう言っている。
男女5人ずつで、それ自体は
なかなか上首尾でした。
お礼の年賀状ももらった。
さて、この後は
どうすればいいのか。
もちろん、仮称藤井さんも
しいて言うなら、というだけで
そもそも、進学校でお勉強が大事なので、
男女交際については消極的です。
異性の同級生の自宅を
電撃的に訪問
その行為は、
1つ間違うと、
クラスや学校という社会では
大きな問題を引き起こします。
なにしろ共学でしたので、
さすがに
男女7歳にして席を同じうせず
ということはありません
しかし、世の中では
お見合い制度は依然として堅調であり、
世話焼きおばさんが闊歩しています
手を握ったら結婚
そういう時代だからです。
まだ高校生なんだから
お勉強に集中したい
将来は国語の先生になりたい
という志望を持つ彼女の
意図はよく理解しています。
私も、上記の命題
により、やむなく起こした
行動ですので、彼女に迷惑を
かけたくない
したがって、正月が過ぎ、
3学期が始まると、文字通り
何事も無かったかのように
あります。
ただ、このような私ですので、
自分では巧妙に隠しているようでも
鼻のきく人間には悟られてしまう
それもある程度は
予測していました。
また、どうしてか私の行動を
察知した友人
彼も仮称久保君とともに
クリスマスの集いに誘い、
彼が好意を抱く三井さんも誘い
「木の葉」に紛れさせました。
それでも、彼は、年賀状で、
わかりやすい暗号で
私と仮称藤井さんとの仲を
からかう一文を入れていました。
私は、自分の作戦が
ほころびを見せているのを
その賀状を見て知りました。
まずい。
しかし、3学期は短く、
また慌ただしくすぐに
テストがあります。
実は、私は、2学期から、
クラスの会計委員を
していました。
集金をし、それを
クラス担任の先生に届けたり
生徒会に届けたりする役回りです。
最初は、集金袋に出し入れして
いましたが、まぎれやすいし、
お釣りの時などいちいち全部
机の上に出さなくてはなりません。
クラス45人なので、
けっこう煩雑です。
この委員は、クラスの人間
全員とやりとりをするので、
コミュニケーションの練習に
良い
この効用は、意図していた
わけではないのですが、
進化のためにはよかったと
思います。
とくに、級友それぞれの
懐具合と、一言二言で
その背景・事情もわかるので
相手の状況を理解する練習にもなります。
ただ、封筒は不便なので、
金属製の菓子箱にしました。
誰も盗むような人間は
いなかったので、
簡単なものです。
金額を覚えておいておけばいい、
それだけでした。
今から思えばずいぶんずさんですが、
毎日、届け先に届けていたので
それで問題なくいきました。
そのうち、何かの折に、
植木鉢の出物がありました。
教室の隅になんとなく
置いてあった
直径20センチ、高さ8センチ
ほどのものです。
これはいい、とそのまま
会計委員専用のものにしました。
実のところ、持ち主を
探す傍らで集金をしているときに
その植木鉢にお金をとりあえず入れて
おき、その間に、持ち主を聞いて回ったのです。
次第に植木鉢にはお金が
貯まっていきますが
持ち主は見つかりません。
使ってみれば、お金の集まり方は
委員の私だけでなく、
同級の人間にも一目でわかり
便利です。
便利です。
ちゃりーん。
お金が音をたててその植木鉢に
入るたびに、私はふと自分が
托鉢僧になっていくような錯覚を
覚えたのでした。
私は、そのとき
托鉢郎（たくはつろう）
になっていたのです。
植木鉢を本来の役割以外
の用い方をする人のことを
この名前で呼びます。
案外、楽しいです。
植木鉢の持つ
楽しさ、があります。
あなたも、植木鉢を
本来でない用い方をすると、
すぐにその魅力にとりつかれるはずです。
ご精読ありがとうございます。
懐中温泉
私は、そのとき
托鉢郎（たくはつろう）
になっていたのです。
植木鉢を本来の役割以外
の用い方をする人のことを
この名前で呼びます。
案外、楽しいです。
植木鉢の持つ
楽しさ、があります。
あなたも、植木鉢を
本来でない用い方をすると、
すぐにその魅力にとりつかれるはずです。
ご精読ありがとうございます。
懐中温泉