Xからの手紙 | 「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

潜在意識の働きで、あなたは「スーパーなあなた」になるのです。そのための素材・方法も実はあなたの手元にすでに多くあります。ここでは、あなたがそれを見出し、活用するお手伝いをいたします。胎児(あなた)は、胎児(あなた)の夢により進化します。

懐中温泉です。


本ブログをご訪問いただき
心より感謝いたします。


Xからの手紙

楽しむことの達人、
小学校以来の友人、
仮称久保君


彼が、私の人生に多大な影響を
与える存在であったことを、
あなたとこのように
お話しながら私も見出してきています。


彼は私にとっての預言者でした。


高校も同じで、その高校は
地元では進学校として
見なされていました。


進路指導の一環として、毎年
夏休み中、目立った大学に
入学した卒業生を招き経験談を
話してもらうという企画がありました。


卒業生の帰省を利用したわけです。


私は、出席しなかったのですが
久保君は2年生のときにその
催しに参加しました。


その催しで、私のメンターになる
先輩が話に来ており、受験勉強の
ポイントと、
大学生活の話をしていたのです。


先輩の話がよほど印象深かったのか、
久保君は、先輩と同じ大学に入学する、と
心に決めたと宣言しました。


私は、まだその先輩の存在も知らず、
俄然、勉学意欲に目覚めた久保君を
いささか不思議な心持ちで眺めていました。


『夏休み前は、ギター演奏と歌と
テニスの話しかしていなかったが...』


『彼の今の成績では、あの大学は
少し厳しい。むしろ、自分の方が
入りやすい。』


私自身は、その夏休み中に身長を
一気に10センチ伸ばしながらも


例の課題を中心に思考する生活を
続けていました。


そのため、高校2年の夏を過ぎても
まだ大学受験は、
自分のこととしては
あまり自覚がなかったのです。


漠然と、自分の父親の出身校でもある、
その先輩のいる大学か、さらに難関の
関西地方の大学を志望校として模試などで
書き込んでいるに過ぎなかったのです。


『この間の伊豆下田旅行では、
ギターに「漫画大快楽」など
3冊詰め込んで来たではないか』


しかし、少し話を聞くと、
久保君が感銘を受けたのは
先輩の送る気楽な、あるいは
享楽的な大学生活でした。


同席した他の卒業生は
一様に受験テクニックや
大学における専門のことを
話していたようです。


そうしたことには久保君は
あまり関心がなく、何よりも
彼に深い印象を与えたのは
先輩の送る日々です。


その説明会の一月前、
先輩の大学のある都市が
属する地域で
震度6前後の地震がありました。


地震は日中起きたのですが、
なにしろ先輩はいつものように
しこたま飲酒をしており、
パンツ1枚で寝ていました。


そこに大きな地震です。

地震だ、とやおらパンツ
1枚で外に飛び出した。


久保君は、この
日中、パンツ1枚で
気楽に寝ていられる生活

に感動し、夏休み過ぎに
初めて会い共に通学する途中
われわれに語ったのです。


「俺も、あの大学に行く!」

彼は宣言しました。


『この軽さは何だろう。
いや、明るいというのか。』


私は、その時までの、
約10ヶ月間にわたる自らの
行いを振り返りました。


目の前でこの志望大学宣言を
するこの久保君が、1年ほど
程前に発した預言


資源は無限であるという
真理に私の思念を導いた預言


「藤井の胸、大きいと思わねえ?」


それへの私なりの
解答が出るまでに数十年を
費やすことになるこの命題


これを解決すべく、
一時は歩き方さえ
わからなくなった私は、
五里霧中の模索を続けていました。


行進曲を聞き、
2拍子ながら
歩けるようになり


孫子の兵法から
始まり、現代戦略・戦術を
学び、


河盛好蔵『人とつきあう法』
を皮切りに当時から出ていた
新潮文庫100冊シリーズを
読破しようとつとめ、


定期試験の後には自らの
ご褒美として、市中全体を
リサーチして目星をつけていた
本屋で18禁の雑誌を購入し、


他にプラモデルも
量産していましたので


いったい
いつ勉強していたのか
と思いますが、


身長も着実に
伸ばしていましたので
進化はしていたのでしょう。


もちろん、
あらゆるジャンルの漫画も読み、
中でも松本零士氏の作品は
好みでした。


仮称藤井さんはそういえば
その松本漫画に描かれる
女性に似ています。


とは言え、18禁を含め
漫画や雑誌に描かれている
「女」と同じクラスの女子とは
全く次元を異にする存在でした。


当時の私に限らず、おそらく久保君
にとっても同級生の女子は
ちょっと意地悪な天使だった
というのが、最も近いと思います。


ところが、その天使の胸が
大きい、という。


宇宙スケールで見れば
物質の大小は
全く関係がない


問題は、それを見る
こちらの思念であり、
姿勢である。


ここらへんで
私は突き当たっていたのだ
と思います。


今だから多少の洞察も
できるわけですが、
当時はもちろん、
わかりません。


量子力学もその研究成果を
十分伝えてはいませんでした。


「この間、Xからの手紙、
やったでしょう?」


キッチンでお母さんが
ケーキを焼く準備をしているとき、
藤井さんは、ケーキの型をいじりながら
私に話しかけます。


「..ああ、そうだね..」


そう言われたとき、私は
彼女の胸元をあらためて
見ていたのです。


『大きいのかなあ。
わからないなあ。」


「あのとき、
私、久保君だと思うんだけど
すごくいいことを書かれたの」


Xからの手紙というのは
同じクラスの誰かに
ふだん思っていること
を書くというイベントです。


誰に書くかはくじなどで
無作為に決まります。


差出人は匿名ということで
Xからの手紙、なのです。


しかし、どうも久保君は
好機だとばかり、
彼が書いたとわかりやすいように
書いたらしいです。


『相変わらず、
わかりやすい男だ』


私は、心中、
彼に舌をまいていました。


私は、ここで彼に
人に好意を伝えるときは
わかりやすくする、
ことを学んだのです。




いいですか。


人に好意を伝えるときには
わかりやすくする。


好意をわかりやすく伝える


これは、神に感謝を示すのと
同一方向にあります。


これが人生を楽しむ
最初のステップなのです。



あなたも自分の好意は
わかりやすく伝える
相手がいると思います。



今までわかりやすくは表現してこなかった


胸に手を当てて考えると
そう思うのなら。


遅過ぎるということはありません。


今すぐに伝えましょう。



ご精読ありがとうございました。


懐中温泉




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