威力偵察 | 「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

「中年の危機」に陥った、ごく普通の50代男性が、3日・2週間・1ヶ月の3段階で人生をやり直す、潜在意識活用システム 真「幸せの時間」

潜在意識の働きで、あなたは「スーパーなあなた」になるのです。そのための素材・方法も実はあなたの手元にすでに多くあります。ここでは、あなたがそれを見出し、活用するお手伝いをいたします。胎児(あなた)は、胎児(あなた)の夢により進化します。

懐中温泉です。


本ブログをご訪問いただき、
心より感謝いたします。



電撃戦・浸透戦術・斜線陣

と古今の戦略・戦術を駆使し、
ようやくその男子高校生は
同級生の女子の自宅呼び鈴を
押すことができました。

ピンポーン♪

ありきたりの音でした。

ほどなく、インターホンから
「はい」と応答があり、
私は、末娘の同級生であると
告げました。


この、同級生、というのを
クラスメートにしようかどうか
などと、用いる文言にも
注意を払っていたのです。

言えば、すぐに来意が伝わると
勝手に思い込んでいたのでした。

そもそも、その来意自体が
仮称久保君の
「藤井の胸、大きいと思わねえ?」

この文言に端を発する感動を
伝えに来た

感じ、動いた
感じ、動かされた

これが現在、言いうること
になります。

しかし、その時点では
私は、その感動を彼女に
伝える術を持ち合わせて
いなかったのです。

思念が、宇宙にはたらきかけ、
その無限の資源を活用し、
無から有を創造する。

成長・進化・創造

それが動体としてある
胸として象徴される。

もしかすると、
もともと成長期と
いうことで健康的発育は
していたはずです。

その上で、私とおそらくは
久保君の思念・イメージが
「胸が大きく見える」現象の
現実化を加速させた

もともと、女性の裸の
胸がどうなっているか、
実物というか立体として
知識は皆無である。

まして、それがどう動くのか

さらには、その成長過程が
どういう具合なのか。

もちろん、身体全体があって
その部分としての胸ですから
全体の中での位置づけ・動態

これについても思考を巡らすべき
ですが、それについても
さっぱりわからなかった。


資源は無限である

と語る成功哲学は
埋もれたままだったし、

量子力学や
脳神経科学もその顕著な
成果を出す時期まで
たどりついていなかったのです。

パソコンももちろんありません。

黒電話と手紙の時代なのです。


しかし、内なる感動を
なんとかして
伝えたかったのでしょう。


その思念の対象である
「ご本人」

私は心中、彼女を
「ご本人」と
呼んでいました。

ご本人に伝えたい。

何を。

・・・

どうしても、

あなたの胸は大きい

と告げることに
なってしまうのです。


今であれば、
おそらく、ここで述べている
ことをすべて、順序だてて
語ることをするでしょう。


感動を感動として
伝えることを
します。


思ったままを言います。


が、当時は、そこまで
図々しくはありません(笑)


ともかく、未整理のまま、
玄関先でのやりとりを
します。


実際のところ、
それなりのシミュレーションを
しており、彼女が出てきたら
何かを話し、さっさと引き上げる

なんらかのインパクトを与え、
状況を把握する

威力偵察

としようと漠然とながら
想定していました。

とにかく、という感じで
ドアが開きました。

いかにも末娘に甘く、
慎ましくスリップを
身につけさせる

そのような優しい様子の
ふっくら加減のお母さん
です。

私が彼女の同級生であることを
これで確認できたのか、
あるいは、誰か来たので
開けてみると娘の同級生だった

後者だと思いますが、
誰が来たのか

これは確認されました。

お母さんは娘を呼び、
彼女がやってきて、
もちろん、驚きました。

はなはだ稚拙ながら、
私はある程度の好意を
彼女に伝えていたのでしょう。

少なくとも、
嫌悪すべき対象が
突然、プライベートな
わが家に現れた

そういう感じでは
ありませんでした。


「今日は、どうしたの?」

誰でも聞くだろう事を
彼女も聞きました。

私はどのように応えたのか
よく覚えていません。

実のところ、その後
家に上がり、3時間ほど
過ごすにいたるのですが
断片的に覚えているのみなのです。


「今日はどうしたの?」

この最初の質問に
どうこたえたのか、
思い出せないのですが

あまり間を置かずに
お母さんが、
まあ、上がって下さいと
言ったのでそれにしたがいました。


お母さんとしては、

ごくストレートに
子どもだと思っていた
末娘のボーイフレンドが

というような感じだった
のでしょう。


応接室に通され、そこに置かれたテレビが
その後引退した山口百恵さん主演の
『赤い・・』シリーズの再放送を
流していました。


実際のところ、
3時のおやつどきを
過ぎていたのですね。

お母さんは、
われわれとともに
ソファに座りました。

一通り、私が彼女の同級生であり、
住んでいる場所は、彼女の家から
2駅離れていることなどを話しました。

産業城下町であり、父親同士は
同じ企業内ですので、だいたいの
ところはわかっています。

また、私が彼女とともに成績も
クラスで上位であり、とくに
最近の成績がよいことも
なんとなく伝わっていたようです。

私は、高校受験のときに採用していた、
1枚の小紙片(メモ帳)に
試験範囲を納める方法を遵守して
とくに暗記で試験をこなしていたのです。


数学も暗記でかたづけたので、
今は、さっぱりですが(笑)

お母さんは、ケーキを焼きましょう、と
台所に行きました。



頼みとするのは、
学生鞄に入れてあった当時の
愛読書

河盛好蔵『人とつきあう法』
(新潮文庫)

これのみ、といってよい
甚だ心細い状況でした。


この本の著者は
フランス文学に強い文学者で
文字通り、人とつきあう法を
まとめたエッセイ集です。

その中に
「ガールフレンド」という
項があります。

それは、

冷淡を根底とする親しさ
をもって
女性との友情を育むとよい

という内容でした。

これについてどう思うかという
ような話題のふり方を考えていたのです。


突然やってきて、
冷淡を根底とした男女間の友情について
どう考えるか


彼女も困ったと思いますが、
悪意は抱かなかったでしょう。


ただ、私は、彼女に

ガールフレンドとして
つきあってほしい、と
本を用いて間接的に
言っている

そうとられたのでは
ないでしょうか。


ないでしょうかもなにも、
そうとるしかないですね。

私自身もそうとられて、
そのようにふるまうべきである、
と自らを導いていったのでしょう。


次のステップを考えないままに。


実は、このとき、私は
歩き方を忘れるところから
始まり、

行進曲によってようやく
2拍子で歩けている、
段階だったのです。


実際の歩き方でさえ
その体たらくですので、
まして、女性とつき合うステップ
などとてもとても(笑)。


ご精読ありがとうございます。


懐中温泉