前回は、スーパーラーニングによる高速
外国語学習の方法に横たわる、文脈の翻訳
について触れました。
外国語の習得は実は成人を過ぎてからの方が
有利になりうる、というお話でした。
すなわち、あなたや私も含めて、人々の
生活やそれをなりたたせる経済は、古今
東西を通じてそれほど変わっていません。
人は家族の中で生まれ育ち、身体のケアを
しながら仕事をし、ときに旅行なども含め
交通をし、日々食べていきます。
こういう基本要素については皆それほど
違いはないのです。
したがって、外国にふといることになり、
日常生活の場で人々が話している内容は
その言語そのものは分からなくても、その
様子を背景や文脈の中で理解できてくるのです。
先日、孤独の旅をしました。
行き先はフィンランドです。
9月の初めでしたが、猛暑の日本とくらべ
秋っぽい天気でした。
私はある程度英語はできますが、フィンランド
語はまったくできません。
人々は英語は概ね話せますが、全員が
ぺらぺらという感じでもありません。
現地の人々同士ではもちろんフィンランド語
で話しています。が、だいたい、どのシーン
で話しているか、でその内容はあらかた
想像できてきます。
したがって、基本単語1500を潜在意識を活用
して高速で覚え、あとは現場で人々の会話に
耳をかたむけていると、思ったより早く簡単な
会話はできるようになるはずです。
まずは、感謝の言葉だけはつかみましょう。
これができれば、あとは微笑みを忘れずに
いるようにするだけで、多くのシチュエー
ションで困ることはありません。