先日、母の衣類の整理をしました。
箪笥の奥や押し入れのさらに奥から出てきた服は
ここ何年、下手をすると何十年も眠っていたものばかり。
「捨てる」という言葉が、どうにも抵抗があるらしくて。
母は一枚一枚、服を手に取っては、何かを思い出すように黙り込みます。
私が服に触れるたび、小さなためらいが空気に混じるのを感じました。
なかなか作業は進みませんでした。
そこで、少し遠回りな話をしました。
中国にこんなことわざがあるそうです。
「服は新しいものがよくて、人とのご縁は長いものがいい」
その話をしてから、こう続けました。
「お母さん、これ、私が小学生の頃に着てた服だよね。
もう十分たくさん着たよ。
思い出は軽くして、また新しい服を買おう。
これからもおしゃれ、楽しもうよ」
しばらくして、母がぽつりと
「じゃあ、これはもういいわね」
と言いました。
それが諦めだったのか、腑に落ちた瞬間だったのか。
きっと母自身にも分からないと思います。
そこからは、気持ちより体が先に動く時間。
袋に詰めて、運んで、また詰めて。
思っていた以上に力仕事で、こんなところで筋トレの成果を試されるとは…と、少し笑ってしまいました。
最終的に、衣類は16袋。
クローゼットは見違えるほどすっきりして、
部屋にステキな空気が流れ込んできました。
何より、母の表情が軽くなったように見えたのが印象的でした
静かな達成感に包まれた
一日でした✨
