「ちくわぶオフシーズン」に続く、わぶろぐ第139弾です。
先日、久しぶりに東京都北区赤羽にある、ちくわぶ料理専門店「ソーシャルコミュニティめぐりや」さんにお伺いしました。
「ちくわぶの未開」のブログでもご紹介している通り、こちらのお店では、いろいろなオリジナルのちくわぶ料理を振舞ってくださいます。
こちらの右側にあるスティック状の揚げ物はちくわぶのフライです。
少し味の付いた衣で揚げてあって、香ばしいのです。
素人では、これがちくわぶであるとすら気付かないことでしょう。
そしてこちらは、ちくわぶをスライスして炒め、他の具と共に甘辛い味を付けて仕上げた料理です。
恐らく味噌味を使っているのではないかと思いますが、詳しいところはナゾです。
プロわぶらーである私にすら、正体の読み取れないちくわぶ料理を繰り出して来られます。
これらのオリジナルちくわぶ料理を楽しみつつ、注文したお酒をそろそろ飲み終わるかな、と思った20時20分頃、初めてお会いする少女がこの店を訪れました。
そして、「なんか炒めたものを持って来た」と言って、お店の人にタッパーを手渡します。
ああ。そうか。この子がそうか。
「ソーシャルコミュニティめぐりや」さんでは、昨年末から、ホームレスの人など、食に困っているような方のために、毎日40食程度の無料弁当を作って配布しています。
その活動は、開始された当初から、ツイッターの情報で知っていました。
そして、その取り組みがマスコミにも取り上げられ、2021/3/24にテレビ朝日の「スーパーJチャンネル」というニュース番組でも紹介されました。
そのニュースを見た小学生の女の子が、習い事の帰りに通る店だと気づき、何か行動しようとお母さんと話して、弁当作りや配布を手伝ってくれるようになった、という話はを聞いていました。
ああ。その子なんだ。いや参ったな。そんな思いがあって、それを行動に移せるような子がいるんだな。
少し遅れて、お母さんもやって来ました。
お母さんに誘われて来たのではなく、自分の思いでそのことをやろう、という意思があって、この店に来ているのだということを凄く感じました。
小学生の頃から、そんな風に考えて、そんな体験をするなんて、自分が小学生の頃を思い起こしたら、思いも及ばないようなことです。
子供の頃にそんな経験をして大人になっていたら、私もこんな人間にはなっていなかったかも知れません。
ああ。おれももう少し真人間にならなければなあ、と心が洗われる思いがした出来事でした。
そんな思いをしたのは、何十年振りのことでしょう。もしかしたら、生まれて初めてのことかも知れません。
「ソーシャルコミュニティめぐりや」さんの無料弁当の活動に関する各種記事は下のブログにまとまっています。
ニュース番組の映像もありますので、是非見てみてください。
素晴らしい手さばきでひじき煮を作成する様子を拝見することもできます。
無料弁当の活動についての記事一覧 - One Step ~ 橋本新企画公式ブログ (goo.ne.jp)
自分以外の人のことを本当に思いやれる能力というのは、大変希少ですね。
そういう思いの輪が巡り巡って、人に優しい社会になるといいなあ、と思います。
おしまい