私は、自分の人徳の無さには、絶対的な自信を持っています。
 
「こいつの言うことなら信用してみるか。」「あいつがそう言うのなら本当なんじゃないの。」といったことがまず無いのです。
 
面識のある社外の人からの信頼性も最低です。
 
自分が制作に関わった、ある無料のドキュメントを紹介していただくためのマンガが完成した時のことです。
 
マンガの出来栄えが期待した以上のものだったこと、かなりの苦労を乗り越えての完成だったことから、少々浮かれて一人でも多くの人に見てもらいたい、と思い、個人的に名刺交換をしていた160名くらいの、仕事とは関係の無い方に、マンガを紹介するメールをBCCで送りました。
 
一人くらい感想やコメントを返してくれる人いないかなー、とソワソワしていると、一通の返信がメールボックスに届きました。
 
ワクワクしながらそのメールを開いてみると、「こういうメールは、今後送って来ないでください」という意味の内容でした。
 
これには、自分の人徳の無さを十分に認識している私でも、かなりへこみました。
 
マンガが完成してハイになっている時でしたので、何とか持ち堪えましたが、普通のテンションの時であれば、かなりヤバかったと思います。
 
この体験は、流石にトラウマになって残っています。
 
ただ、そのメールをいただかなければ、もしかしたら、次はちくわぶ活動のメールを送ってしまっていたかも知れませんので、むしろ感謝すべきなのでしょうね。
 
このように人徳の全く無い人間なので、具体的に人を動かすことの難しさも良く認識しています。
 
夢ならしょうがない」というブログでは、「550円出してこの芝居の動画を買ってあげてください」とお願いしているのですが、私のブログを読んでくださる方が、仮に100人いたとしても、それを行動に移してくださる方は残念ながらまずいらっしゃらないでしょう。
 
 
私が、東京サンシャインボーイズの昔の舞台のビデオをいくつか持っていることを知っていて、ここで私に恩を売っておけば、後でいいことがあるかも知れない、というところまで想像力が働く方がいれば、買ってくれるかも知れませんが。
 
人に、お金を出してもらって、時間を使ってもらうためには、もの凄く大きなパワーと言うか、影響力が必要となる訳です。
 
例えば、皆さんが知り合いの方から「あの店のラーメン、美味いから今度食いに行ってみ」と言われた時、それを実行に移す場合には、どのような観点で判断をするでしょうか。
 
勿論、お店の立地などもあると思いますので、立地的には行きやすい場所だと仮定します。
 
そうすると、あとはその情報を伝えてくれた人の信頼性ですよね。
 
この場合は、単にその人が「嘘を付くような人間ではない」というだけではなく、「味覚に信用が出来て、自分とも好みが合うかどうか」という意味の信頼性を考慮するでしょう。
 
私が「自分が美味いと思ったものを人に食わせるのが好き」な理由は、相手に取っての自分の味覚に関する信頼性のポイントを上げておくことを目的としているのです。
 
人徳の無いことを自覚している人間が、こんなことを考えるのは矛盾しているのかも知れませんが、矛盾で構成されているような人間なので、そういう発想になってしまうのでしょう。
 
ただそれでも、私が勧めたから、という理由だけでその店舗に足を運んでくれる人はそうそういません。
 
なので、私が書いたブログを読んで、「この店に行ってきました。美味かった!」とか、「これ、私も好きなんです!」といったコメントをいただけるのは、この上無い喜びであり、ブログを続けていくための活力源となってくれます。
 
何とか頑張ってブログを継続することで、後押しをしてくれるようなコメントをもらうことが出来て、それを糧にもっとブログやツイッター、わぶ活を充実していけるようになる、といったプラスのサイクルに乗れるといいなあ、と思っています。
 
おしまい