岡寺を後にして
安倍文殊院さまへ。
車を停めた時から
なんだか不思議なざわざわ感が有りました。
車から出た瞬間に、吹き下ろしのような
風が一陣。
これは、何かが起こる予感。
特別拝観で、たくさんの場所に
入らせていただきました。
特に可愛いと思ったのがこちら。
…懐かしい感じがして仕方ありません。
そして。
あの夢に見た狛犬に似てるのです。
さらには……文殊菩薩さまとは…
文殊菩薩は
私が使っている密教宿曜占星術の仏様です。
密教宿曜占星術は
正確には
「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
(もんじゅしりぼさつ
しょせんしょせつきっきょうじじつぜんあくしゅくようきょう)
といいます。
あまりにも長い名前なので
後ろの3文字をとって「宿曜経」と呼んでいます。
「文殊師利菩薩」とあるように、
「三人寄れば文殊の智惠」の諺で有名な
「文殊菩薩さま」のことなのです。
「文殊菩薩」は諸菩薩を主導するほどの
智惠の優れた菩薩であるのです
そして。
どなたかが御祈祷をお願いされていたご様子で
内陣にいらっしゃり、御祈祷が行われていました。
座って聞いていると
私の大好きな理趣経の中の理趣分を
誦まれています
最後の声明まで。
理趣経が好きで、好きすぎて
ほぼ毎日誦んでいます。三陀羅尼も大好きで
御縁日行が無い日は、日常勤行次第に
理趣経と三陀羅尼を加えています。
鎮宅霊符の祈願の際にも
必要に応じて理趣経と三陀羅尼を誦んでいます。
何故自分がこんなにも好きなのか。
ちょっとわかった気持ちになりました。
そして。
浮御堂に向かいました。
ちっともピンと来てなかった私は
ここで、衝撃を受けるのです。
母は、晴明堂には行きたくないとのことで
下で待っていたのですが、
十一面観音さまの大きな像のところにいました。
近づいていくと
何やら話をしています。
可愛いお顔ですね。
頬のあたりが桃色ですね。
あらあら、お顔全体がピンク色〜
…危ない人や
お待たせと声を掛けると、
なぁなぁみてみ。綺麗な十一面観音様やなぁ。
お顔が綺麗なピンク色に染まって輝いたはるなぁ。
十一面観音さん、今までなんとも思わなかったけど、
こんなに綺麗なんやなぁ。
と言いながら歩き出しました。
すると。
あらっ!着いてきはったわ
一緒にいきますか?
そうですかぁ。ふんふん。へぇー…。
と、言いながら、前を歩いています。
…散々、人を変わり者扱いしたけど、
母よ。あなたも充分変わってますがな。
しかし。
母と十一面観音さまのご縁は、
とっくに深く結ばれていたことを知るのは
まだ先のこと。
4日目にわかるのでした。