皆さんの記憶にもまだ新しいと思うのですが4月にサウジアラビア王国リヤドで開催されたFEI World Cupファイナルの1.60Mファイナル1を昨日やっと観る事ができました。

 

一番印象に残っている選手はこの二人

アメリカ代表のスカイラー・ワイラー選手

エジプト代表のサミール・ザインシャディー選手

 

2人共なんとまだ19歳。

アメリカ代表のスカイラー選手はアメリカ国内で今一番注目されている若手のライダー。

なぜかというと彼女の才能はもちろんの事私のブログにも時々登場するトレーナーでもあり元オリンピック選手でもあるピーターワイルドコーチの生徒でもあるのです。

このワールドカップを見るまで彼女が出場するとは知りませんでした。

彼女の騎乗を見るのは今回が初めてで(今までは雑誌でしか彼女の噂を聞いた事がありませんでした)期待をして観てたのですが裏切らなかった。というか期待以上の素晴らしい騎乗でした。

なんとトップ10に入ったのです!!

彼女の大きな眼鏡の奥には彼女の芯の強さが隠れています。

ジャニスジョップリンと重なった。

 

エジプト代表のサミール選手。

まだあどけない可愛い顔の彼の表情からは本当にこのスポーツが好きなんだろうなぁという感じが伝わります。緊張というよりもこの時間を楽しんでいるという感じでした。

もちろん騎乗も素晴らしかった。経験豊富なプロの方達でも障害を2つ落としてしまっていたのに彼はたったの1つだけ落としただけで(それもちょっと触って落ちたという感じ)おしかった。

今後の彼の飛躍が楽しみです。

 

さてこの試合には日本代表として杉山信一郎選手も出場していました。

応援席にはご親族と思われる方がいらっしゃいまいた。

日本の国旗を背負っての大きなプレッシャーだった事でしょう。

馬の2度の障害拒否で途中棄権になってしまいましたが人馬ともよく頑張ったと思います。

今回は屋内馬場での試合でしたが屋内馬場での試合は屋外馬場と比べると難易度がぐっとあがります。

障害が高ければ高い程難しくなります。

ましてや今回の160CM(最高の障害の高さ)なんて難しかったと思います。

そしてコースも素人の私が観ていてもドキドキハラハラする位難しいコース設定でした。

世界トップクラスの選手達でさえ障害を落としていました。


杉山選手ですが1つ目の障害に入る時真直ぐではなく、それが2つ目の障害に影響されたと思われます。

2つ目の障害からたて続けに障害を落としてしまいました。それでも勇敢に走り続けたライジングサンはとても素晴らしい馬です。

杉山選手の事を信頼している証拠です。

杉山選手の顔からはWorld Cupというプレッシャーと屋内馬場の試合に慣れていない(予想ですが)という事から充分な力が発揮できなかったのでは?

 

またグルームが女性でsugiyamaと出ていたので奥様かと予想されます。

関係者席には奥様とお子さまたちの姿はありましたがトレーナーの姿が見当たりませんでした...

二人三脚で世界の舞台に挑戦した杉山ご夫婦には尊敬するばかりです。

 

もし専任のグルームと屋内馬場&世界大会の経験豊富なトレーナーがいたら杉山選手もご自分の試合に集中できたので結果も変わっていたかも?なんて勝手に思ってしまいます。

 

馬術で世界と戦おうと思ったら才能は勿論の事札束札束札束馬馬馬が多ければ多い程有利です。

FEIのランク付けはとにかく試合に沢山出場した者ほどランクに出やすいのです。

 

FEIの試合で日本国旗を目にする機会はまだ少なくポーリーカレン選手も完全にアメリカ育ちの完全なアメリカ人ですが日本の障害馬術の啓蒙の為に日本の国旗を背負って頑張っています。

 

つい先日、総合馬術のオリンピック日本代表が発表されましたね!

障害馬術の発表は17日頃だそうです。

日本でも乗馬が身近なスポーツになったら少しは変わるかもしれません。

競馬はとても身近なんだけどね〜