スポーツマンシップ | ソマティックライディング

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大人になって始める乗馬
心と体を繋げて馬術を楽しもう

小学校や中学校の体育大会の開会式で宣誓がありましたね。

今でもするのでしょうか?

子供の頃は

”スポーツマンシップに沿って正々堂々と戦います”

の意味がよくわかりませんでした。

 

大人になり自分もアマチュアレベルですが障害馬術や馬場馬術の試合に出場するようになり、そしてプロフェッショナルの試合を観戦するようになりようやくその意味がわかるようになってきました。

 

今日はこれこそ本物のスポーツマンシップだなぁと想った瞬間を皆さんに紹介します。

 

2月の中旬にアメリカで5スターグランプリの障害馬術の試合がありました。

その試合で優勝したのはドイツ出身の若きライダー、リチャード・ボーグル選手

誰もがアメリカ出身の世界ランク5位のマクレーン・ワードが勝つと思っていたのです。

 

プロフェッショナルの乗馬の世界は狭く選手同士お互い支え合って馬術という競技の素晴らしさを私達に伝えています。

試合の馬場ではお互いライバルだけれど試合を離れれば同志です。

 

試合翌日のインタビューでマクレーンは試合について聞かれました。

マクレーンワードの放った言葉がこちらです。

 

”彼と戦うという事は大学生卒業したてのフットボール選手のようなもの

パワフルで強くて速い。リチャードはそんな感じだね。

(インタビュアーがリチャードを指導したんでしょ?というコメントに対して)

彼を助けたという感覚はないよ。お互い支え合っている感じだね。とてもよい友人だし尊敬している。

もちろん試合には勝ちたいが昨夜の試合はとても良い試合だったよ。

今後の彼の活躍がとても楽しみだ”

 

マクレーンは世界中の障害馬術ライダーが憧れるスーパースターです。

知識も経験も豊富です。

勝った選手に対して尊敬の念を表している所はまさにスポーツマンシップだと思いました。

そしてインタビューの最後にマクレーンにとってホースマンシップとは何かと聞かれて彼が放った言葉がこちら。

 

”好きな馬と一緒に仕事ができる事に感謝する事。

そして原点に戻る事だね。

どうしてこのスポーツをしているのか、なぜ始めたのか。

時々ピッチフォークを持つ事も大切だね(厩舎の仕事をするという事)”

 

あなたにとってスポーツマンシップとは何ですか?

ホースマンシップとは何ですか?