子供の頃から乗馬をしている人と私の決定的な違いは馬術が生活の一部になっていたかどうかです。
言い換えると
彼らは子供の頃からしているので体が徐々に馬術の体になっていったという事。
私はという中学卒業以降これといったスポーツもしてこなくて夜のクラブ活動ばかりに精を出していたから馬術を始めようと思った当時の私は筋肉も体幹もついてないだけでなく柔軟性も低くて馬術の体からかけ離れていました。
鐙に力を入れるとお尻は浮いちゃうし(踵近くで鐙を踏んでいたし...)手綱をもった拳が動かないようにすると馬が動いてくれないし、脚は全然伸びないし、鞍の中心に座れないし...数をあげたらキリがない。
インストラクターの人は言われた通りにできない私を見て、もどかしくて仕方ない事でしょう。
だから彼らは私ができるようになるまで何百回と同じ事を言い続けるしかないのです。
通常の馬術レッスンはその場で悪い部分を指摘して正しい形はどういったものなのかを教えてくれます。
背中が反りすぎ(言われなくなった)
踵が上がってる (昔よく言われたな~)
肩はゴムのように伸び縮みさせて (未だに言われ続けてる)
鐙に足を踏ん張って (障害を飛ぶ時に言われる)
足は腹帯の後ろに引いて(大きい馬に乗ると言われる)
手綱を持つ拳は交差させない(言われる数が減ってきた)
前のめりにならない (障害を飛ぶ時に時々言われる)
言われる度に私は心の中で叫んでます。
やってます!努力してます。でもできないんです!
直す具体的な方法を教えてよ!
時には心の叫びが大音量で洩れている事もしばしばですが。
すでに馬術の体になっている人(指導員)は馬術の体になる発展途上の人(私)の筋肉の動きや感覚はどうなっているのか理解できません。
腰を使って!
鐙を踏んで!
手綱を持った拳は交差しない!
脚は腹帯の後ろ~!
馬をもっと推進させて!
鞍の中心に座って!
としか言いようがないのです。
筋肉や腱がどう動いているのか体の中で何を感じているのかはライダー本人しかわかりません。
外方脚を使う時右手前は上手くできるのに、左手前になると...
右脚に力が入らない、上半身が傾く、お腹に力が入らない、なぜか緊張して余計な部分に力が入る。などなど。
これを読んだらどこの筋肉を鍛えたらいいか、どこの関節を柔軟にさせたらいいかなんとなくわかりませんか??
インストラクターができる事は限らています。
インストラクターの助言を最大限に活用するためにも自分の体を知って言語化したら直す糸口が見えてきました。
研究して色々な方法を試して、どれが自分にとって効果的なエクササイズなのか見分けるのも馬術が上手になる為の過程。
ソマティックライディングはマインドフルライディング(mindful riding )又コンシャスライディング(conscious riding)とも言えますね。