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大丈夫。気付けばそこにいる。
そう、いなくていいわお前なぞ、
と言われぬ限りきっとあなたのそばにいる。
そんな人に私はなりたい...とは思わない。
私がなりたいのではなく人のそばには
必ずそういう人が付いている。
それに気付くか気付かないか、ただそれだけ。

 

遠眼鏡を覗く

映りこむ幾多のらせん階段

 

一体につき一本なのか

一本につき一体なのかは知らないが

定員数一と思われるその渦中

 

二足歩行の某たちが上っている

 

蹴上げ15センチメートル程

 

 

遠眼鏡を覗く

映りこむ幾多のらせん階段

 

上り一方の渦中

立ち止まるものや飛び降りるものもあり

干渉の一切を断絶したらせん階段

 

二足歩行の某たちが上り行く

 

らせん階段の生え際に目をやれば

それは大地からちゃんと生えている

 

灰の大地

陰惨酸鼻の限りを尽くして

地獄骸の山と化した地面から

 

 

遠眼鏡を覗く

映りこむ幾多のらせん階段

 

一体につき一本なのか

一本につき一体なのかは知らないが

定員数一と思われるその渦中

 

二足歩行の某たちが上っている

 

地上で繰り返した惨憺から

脱却でも試みたか

絶対的平和そのもの

 

干渉の一切を断絶したらせん階段

絶対的平和そのもの

 

立ち止まるものや飛び降りるものもあり

争いもなく貧富の差も有頂天もない

絶対的平和そのもの

 

 

遠眼鏡を覗く

映りこむ幾多のらせん階段

 

灰の大地から

陰惨酸鼻の限りを尽くして

地獄骸の山と化した地面から

 

一体につき一本なのか

一本につき一体なのかは知らないが

定員数一と思われるそのらせん階段に

押し込められたであろう某たち

 

絶対的平和を行く

その顔が何かを物語っている

 

「争いすら

 惨劇交えた非道ですらただの繋がり

 繋がりを求めた行動の内

 

 戦はコミュニケーション

 戦ですらコミュニケーション

 ただし最も愚かなそれであった」

 

何を物語っているかなど

二足歩行の某ではない

観測者には分からない

だが

明らかにその表情は

何かを物語っている

 

 

遠眼鏡を覗く

映りこむ幾多のらせん階段

 

一体につき一本なのか

一本につき一体なのかは知らないが

定員数一と思われるその渦中

 

二足歩行の某たちが上っている

 

蹴上げ15センチメートル程

 

灰の大地

陰惨酸鼻の限りを尽くして

地獄骸の山と化した地面

 

絶対的平和そのものになる他ないと

そこまで窮地に立った時

 

その階段は生えてくる