胃や腸やあっけらかんとした人は
肛門を指差しそこであると言うけれど
肺達だけゃあ違う
「何をおっしゃるか
問答無用にて
排泄物は鼻や口から
辛抱たまらず吹き出るものよ」と
一個体につき栄養の取得法が
一つだけであることの方が稀で
呼吸器系のナーベン達は
胃だ腸だあっけらかんとした人らに
『そこだけが糞の出口と思うなよ』と
酸素の吸入口を指差す
「僕らにとっちゃ
それは問答無用にて
排泄物など鼻や口から
辛抱たまらず吹き出すものよ」と
「取り入れるだけ取り入れて
出すことを我慢してりゃ
糞詰まりで死に至るってのも結局のところ
腹のことと同じことよ」と
こんなちっぽけな一つの身体の中ですら
それぞれがそれぞれの思想や理論や理屈の下
勝手に動き廻っている
『糞が尻穴の他から出ようはずもありません』
などという決め打った考え方で
命が通るはずもございません
糞の出口一つとってしても
それが一個体の中での話であっても
意見は大いに割れるのだから
ちくしょうめ
おいらも肺とお話するまで
ずっと肛門の方を糞の出口と指さしてたぜ