4月5日土曜日
生憎の雨。折角綺麗に咲いた花達だけど、
妙に色っぽい等と思いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえず一端パシャリしようとした次の瞬間だった。
あんたは色気より食い気でしょ。
花より団子でしょ。
花の下より鼻の下でしょ等と聞こえて仕舞う。
声の主は恐らくこのフチ子。
パシャリ、パシャリ、パシャリと言われ続ける。
しかし、何故解ったのだ?等とはやっぱり口に出せないまま、
パシャリにはパシャリで応戦ですか?とお次は聞こえて仕舞う。
こちらの声の主は間違いなくアタイの背後にいる珈琲女。
あのね、いきなり何?
アタイは好きな子に何言われてもうんともすんとも思わないの。
それに敵ではないし、
アタイの事を真剣に考えてくれてからの発言だと思うから。
決して自分勝手じゃないし、頭ごなしでもないの。、、等とはやっぱり口に出せないまま、
最後は立ち上がり、一礼し、頂きますを言い、
パシャリしたのだった。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
『女の朝パート1834』シリーズ