2月25日日曜日。窓の外は雨。
三回目にして、
漸く雨の音が耳に入ってきた模様。
しかし今日も又、大観衆が送る拍手の音に聞こえて仕舞う。
そしてその大観衆の面々も見えて仕舞う。
恐らく幻覚と幻聴のおかげ様みたいだ。
とりあえず三連休最終日の今日。
考えてもみれば初日はうんこ💩だった。
そして二日目はそのうんこを自力で流した。
あの時の音と流れていったうんこが未だに記憶に残る。しかも鮮明に。
とりあえず最終日の今日、
そんなアタイは一体何をしたらよいのだろうか?等と想いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
その次の瞬間だった。
恐らく待ち人来ますと聞こえて仕舞う。
それはうんこみたいなやつです。
なので何もしなくて良いんです等と続いた。
声の主はこのフチ子か?
わからないけれど、
雨の中、わざわざ訪ねてきてくれたのかと思うと、ク⚪野郎等と思ったこれまでの全てを水に流して仕舞いたくなる。
とりあえず再びパシャリ。
その訳は言わずと知れず、
泣く子も目を見るなり。
壁に耳あり障子に目あり。
アタイの目には目やにあり。
とりあえず、
本質から外れて仕舞おうならば、
アタイの大の憧れ、
花の都大東京には行けなくなるし、
折角白羽の矢が向けられたのにどうせなら、
的になりたいじゃないか。
痛いのは割りと慣れている。どうでも良き。
因みにフチ子。
電車三本乗り継いで、緑色の電車、
山手線にも乗るんだぜ。
とりあえずアタイの大の憧れである、
ささやかでありながらも極上な幸せや、
何でもない事が幸せである事が何であるのかさえも解らない人間に成り上がって仕舞い、割愛。
なのでとりあえず一端パシャリしただけ。
とりあえず待たせる訳にはいかん。
でもフチ子。折角雨の中訪ねてくれた訳だから、
中に入って待っててくれないか。
最終日の今日、アタイはした約束はちゃんと守る。
で、アタイが戻った後、
雨ふるこんな日に何故わざわざアタイの所に来てくれたのか、本当の訳を教えてくれないか?
待ち人来ますってどう言う事?
それともお鍋でもつつきながら、グルメ番組でも見ないか?
とりあえずフチ子。
もし上から見下ろすやつがいたら、
そいつにその傘を譲渡して仕舞いなさい。
出来たら最高の笑顔で。
フチ子の笑顔は最高だし、
フチ子にはフチ子に相応しい可愛い傘がある。
その傘は私が買ってあげるから心配無用。
しかし雨あがるといいね。
晴れたらその空の下を歩き、
お手て繋いで一緒に傘、買いに行こう。
フチ子の右手に傘、左手にはアタイの手。
フチ子、それがどう言う意味か解るよね?
等と何故だか一人呟いて仕舞っている。
恐らく幻聴と幻覚を見ないようにする為。だと思う。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
『女の朝パート1934.1935』シリーズ