11月8日水曜日
まだかな、まだかな~。
学研のおばちゃんまだかな~と一人歌いながら、
珈琲の炊き上がりを待った。
待ったなしだよ人生は。
勝手に立ち上がっちゃうじゃないか!
それにしても早くフチ子に逢いたいな、
早く暖かい珈琲も飲みたいな等と一人思いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
その次の瞬間だった。
オカエンナサイ。
あんたは立ち上がれないの私と同じで。
オカエンナサイ。
あんたは私の大事なものを奪えない。
オカエンナサイ。
悪い事言わないから黙って珈琲飲んでなさい等と聞こえてきて仕舞う。
声の主はこのフチ子か?
オカエンナサイ→お帰りなさい→おかえりなさい。
腕組みをして考えてみた。
解らない。寄り道なんかするなって事か?
だとすればとても味わい深く奥行きがある気がする。
ここでいきなり百人一首。69。
嵐吹く、みむろの山のもみじ葉は、龍田の川の錦なりけり。
生唾ゴクリである。
カン(漢)
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)