10月21日土曜日
二回目に二拍手一礼。
頬っぺたパンパン叩いたらアタイの夢が叶った気がした。
とりあえずパシャリ。
火照り乾いた身体に冷たいアイスコーヒーが染み渡る。
この世のものとは思えない程旨かった。
しかし吸血鬼になった気がしたのは否めなかった。
チューチュー吸い込んでいると、
血がどくどく流れ、束の間我を忘れた。
ただじっとしていられなくなって仕舞い、けっこうどかしかった。
とりあえずアタイは人間である。
この際男でも女でも子供でも大人でもなんだっていい!決めるのはアタイだ!等と叫び、目の前のいざこざを蹴散らそうとした次の瞬間、
頭の奥に鈍い痛みが走る。
とりあえず眠気を覚ますには珈琲がいいらしい。
そして疲れた身体と心を癒すには緑がいいらしい。
確かに優しい。緑って優しい。
そう言えば後で緑色の電車、
山手線🚃乗るんだった。緑に包まれるのか。
優しさに包まれるのか!
しかし弧に包ままれている感は否めない。
しかし感ってなんだ?
感って孤独だよ。コツコツとだよ。
挙げたらきりがないんだよ。
とりあえずいつの間にか、
優しさに包まれ独りぼっちではなくなったっぽい。
やっとこさ準備が整ったのだろうか?
始まったばかりだけれど、
今日と言う1日が終わる時もそんな気持ちでいられたらいいね。
こればかりは感に頼れないしね。
そうだよねフチ子。
何とか言ってよフチ子。
大丈夫。フチ子は何も心配しなくていいよ。
とりあえず、
今日も聞こえた声を必死に尽くしてみた。
感に堪えなかったけれど。辛いよ。
とりあえず声の主は不明。
完
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『女の朝パート1715』シリーズ