10月21日土曜日
三杯目。でももっと欲しい。
アタイの乾いた喉と軋み熱を帯びた肉体を癒し潤すにはこれでは全然足りない等と思いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
ごくごく。極楽浄土。
極楽浄土に咲く彩りの花。
どの花見ても美しい。
興味津々。虚々実々。どれかひとつなんて選べない。
でもやっぱり選択しなきゃ。
とりあえず再びパシャリ。
訳あって。
一気飲みだった。
ひび割れた悲しみに縛られ雁字搦めになって仕舞う前に、
アタイはコップ一杯の珈琲を飲みほした。
目の前にありすぎたいざこざ一つ一つとちゃんと向き合い、何とか納得させてやったんだ。
おかげさまであちこち痛いよ。辛いよ。悲しいよ。
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子シリーズ)