10月17日火曜日
御機嫌麗しい今日の空。
秋晴れと言う言葉がまさにふさわしい。
部屋の窓を開けると、
舞ってました~、舞ってました~と言わんばかりに、金木犀の香りの分子達がアタイの部屋の中に押し入ってくる。
そしてアタイの小鼻を膨らませた。
良い香りである。本当に好きな香りである。
目を閉じるとオレンジ色の花をつけた金木犀の木が自ずと浮かんだ。
とりあえずパシャリ。
そして再びパシャリ。
しかしさっきから何だ?
そしてお前は誰だ?等とは言えないまま、
目を閉じ、
この木、何の木、気になる木~。
名前も知らない木ですから~と歌おうと思う。
今はただ、金木犀の香りに寄り添いたい。
誰だか解らないけれど一緒にいかがですか?
完
(書く女シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
(フチ子なのかソコ子なのかアイツなのか解らないシリーズ)
『女の朝パート1705』シリーズ